NC旋盤技能競技会表彰式

 ヨーロッパから帰国した翌13日、日立建機ときわ会機械技能競技会の表彰式に大会会長として出席した。競技会は9月12日(土)20名の選手により、全国各地の参加会社で行われた。

 

私はときわ会の機械技能競技委員会の委員長を務めている。委員会は競技会の課題・学科・ルールを議論し、決定していく。NC旋盤の大会のため、競技に使用する機械は選手の所属会社で行われるので、選手1名につき立会い者2名の手配も委員会の役割に入っている。

 

私は表彰式の冒頭に『今回の大会は百年に一度と云われる厳しい経済環境の中でしたが、皆様のご協力により実施することが出来ました。競技会の目的は会員各社の「ものつくり」の技術・技能のレベルの向上を図ると共に、「ものつくり」の伝承を継続的に行っていくことです。しかし競技会ですから入賞できた方とそうでないない方が出来ます。「うまくいかないことを楽しめた時、成果は最大となる」と言われますが、上位入賞者の方々は、うまくいかないことを明確にして、それを克服することを楽しめたからではないかと私は考えます。』と挨拶した。成績は総合1位が日立建機の大塚卓也選手、ときわ会の1位が大橋機産の佐々木一成選手でした。おめでとうございます。当社の選手は入賞できませんでした。残念。

 

50号ブログ写真③.jpg                       総合1位 大塚卓也選手

50号ブログ写真④.jpg                     日立建機選手と競技会役員

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            ときわ会1位 佐々木一成選手

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               入賞者と競技会役員

 

私は11月に技能者のレベル向上を目的に機械技能競技会に準じた教育プログラムを作り、勉強会を開始しました。6名の作業者を2班に分け、週一回2時間を学科・プログラム作成・NC旋盤作業に指導者を配置して、1年の計画で指導していくことにしました。1年後の成果を見て、評価し、改善を行い根付かせていきたいと思っている。

 

我々は過去に技術・技能の固有技術で発展してきた会社である。切削工具の刃付け研削から始まり、油圧機器精密部品の研削、前工程の機械加工、後工程の熱処理、そして組み立て、試験、塗装と長い年月をかけ、ようやくポンプとバルブのOEM商品を作れるようになって来た。しかし固有技術だけでは会社の運営がうまくいかず、数年前から組織的な管理技術に力を入れてきた。管理技術と固有技術は車の両輪と同じである。バランスが悪いとうまく会社の運営をコントロールすることが出来ない。固有技術の継続的な発展の一つとしてNC旋盤の技能者教育に力を入れて行きたい。

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