3.品質保証体制の構築では5つの重点施策を上げました。
(1)不良率の高いラインの集中改善を行う。
(2)バリ取りおよびエッジ形状の評価技術のレベルアップ。
(3)業界一の清浄度へ、洗浄・テスト・出荷のコンタミ管理レベル向上。
(4)客先クレームの半減では月3件以下。
(5)工程内不良率の半減では0.1%・受入不良件数の半減では8件以下。
4.管理レベルの向上では4つの重点施策を上げました。
(1)顧客別・製品別損益をリアルタイムで把握。
(2)固定番地管理の精度向上では適合率を個数比99.9%以上。
(3)仕掛在庫金額一ヶ月以下。
(4)指示納期達成率90%以上、月次納期達成率97%以上。
5.技術力の向上では3つの重点施策を上げました。
(1)顧客要求公差である寸法・真円度・円筒度・真直度・円芯度を現レベルの
半減する加工技術を確保する。
(2)技術ノウハウの標準化とデータ蓄積。
(3)自社設計バルブの開発。
6.人材育成では3つの重点施策を上げました。
(1)TPM活動を通じて部門リーダーの育成。
(2)QC教育の拡充と技能検定。
(3)技能競技大会上位入賞・受験の啓蒙。
7.安全環境では2つの重点施策を上げました。
(1)5S活動の継続。
(2)ISO14000の精神に則った継続的改善活動の推進。
以上の施策は債務超過を一年で終わらすためであることは云うまでもありません。
私は昨年の新年の挨拶で「全員が危機意識とコスト意識を持ち、日々の業務に取り組んで下さい。そして2009年を生き残り、体質改善が進んだ時に、真の中小企業から中堅企業に生まれ変わった最初の年であるといえる年にしたい」と話しました。
昨年は全ての部署で体質改善の活動を実行してきました。2010年は活動の結果を出すときです。そして「他社よりも優れた品質・コスト・納期で適格にお客様に対応し信頼性の高い会社」を作っていくことが、生き残ることの絶対条件であると思います。
以上で年頭の挨拶といたします。