15日火曜日6時起床。テレビ・新聞で情報収集を行う。食事を取り、7時半ごろ出社した。この日から私は2階事務所にあるパソコンを対策本部がある現場事務所に移した。メールでのやり取りやネットで情報収集した。更に別のパソコンを並べてNHKのライブ中継を見ながら情報の収集と復旧の作業を行った。茨城県は地震の被災県と言うことで、計画停電は中止との情報が入った。計画停電が実施されると復旧に時間がかかる。特に熱処理工場は炉に火を入れ、途中で停電になると計画が立たない。しかし他の首都圏で計画停電が実施されるので、我々が出来る節電をしようと言い聞かせた。
共和工機の笹原さん、滝口さんが今日応援にくるメーカーの調整と連絡のため駆けつけてくれた。この日は14日に燃料がなく駆けつけることが出来なかった機械メーカーのオークマから瀬尾さん、石井さん、大久保さん、武藤さん、平尾さんの5名が 応援に来てくれた。オークマ日立営業所の平尾さんは、日立市からガソリンが足りないのでオートバイで駆けつけてくれた。聞けば日立市の被害は大きく電気・ガス・水道の復旧は目途が立っていないとのことだった。無心研削盤のミクロン精密から砂田さん、FMSラインに使用されている自動倉庫のダイフクから石津さん、小川さん、当社で依頼した荒川重量の荒川竹義さん、義雄さんの2名が来てくれた。
川崎重工の下津佐さん、稲垣さん、井上さんが午後西明石から駆けつけてくれた。 小山から出ている水戸線は数ヶ所が地震の被害を受けて運休のため、小山-新治間約1時間のところをタクシーで来てくれた。水平出しに使用する道具類は既に小山に向けて送ってあったが、タクシーのトランクには大きすぎて載せられないだろうと西明石から連絡があったので、当社のライトバンで取りに行った。
我々の方でも水平出しとバーフィーダ・ガントリーの調整チームを3チームから5チームに増やした。これで今日は19チーム68名の復旧作業チームが作業を始めた。製造現場は地震の影響で切削液が床面にこぼれていたが、K1・K2・K3以外の 工場は清掃が終わった。床面に油があると作業がやりにくいため、各チーム苦戦していたが、午後過ぎた頃から水平出し完了の報告が次々に入ってきた。詳細レイアウト図に作業工程を示す色を○印に色鉛筆で塗っていった。