本来ならば2月の時点でブログに乗せようと思っていたが、私の会長就任、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う生産の対応に追われて2ヶ月遅くブログに乗せることにした。
令和2年2月4日、茨城産業人クラブ 新春経済講演会・賀詞交歓会が水戸京成ホテルにおいて開催された。茨城県副知事の小野寺俊様、県幹部の方4名、日刊工業新聞社7名、総勢104社125名が参加されました。経済講演会の講師として株式会社ソディック専務取締役工作機械事業部事業部長の松井孝様より「ソディックの経営戦略」と題して、成長の歩みを基本に経営方針、経営戦略、そして今後の展開を講演頂いた。その後、小野瀬副知事と日刊工業新聞社の大橋専務の挨拶で賀詞交歓会が和やかな雰囲気で始まった。
以下は茨城産業人クラブの会長挨拶の原稿を載せさせていただきます。
『茨城産業人クラブ会長の高橋でございます。
まずは皆様、すでに多くの場で新年のご挨拶を済まされたかとは思いますが、改めまして、明けましておめでとうございます。
本日はご多忙の中、令和最初の茨城産業人クラブ賀詞交換会に多数のご臨席を賜り、誠にありがとうございます。
また、日頃から茨城県庁をはじめ、関係機関の皆様には多くの御協力を賜り、改めて厚く御礼申し上げます。
年頭にあたり、一言ご挨拶を申し上げたいと思います。
さて、昨年を振り返りますと、政治・経済面では、先行きに対する不透明感や不確実性が高まった1年だったのではないでしょうか。
2017年のトランプ政権発足以降、米国は保護貿易政策を強力に推進してきましたが、中国とは覇権争いも絡み、貿易戦争とも呼ばれる対立をもたらしました。また、香港では多くの若者が自由を求めるデモを行い、英国はブレグジットを巡って混迷が続くなど、世界的に何が起こるか分からない不安定さをもたらしました。
また、日本では、「平成」から「令和」へ新時代が幕を開け、スポーツではラグビーワールドカップでの日本代表の活躍など、多くの明るい話題がありました。一方、茨城県内でも多くの被害をもたらした台風15号・19号などの自然災害、徴用工問題に端を発する日韓関係の悪化、高齢ドライバーの暴走事故など、多くの課題が顕在化した年でもありました。
2020年は、いよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。また5G(ファイブ ジー)の本格的な商用サービスが日本でもスタートします。
我が国にとっては輝かしい年である一方、混沌とする中東情勢や中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎は、収束する気配もなく、米中貿易協議は、第1段階の合意により当面のリスクは回避されたかっこうですが、世界を取り巻く状況は依然として不透明なままです。
いずれにしましても、我々、企業経営者とって、先行きの見極めが難しい環境ですが、それぞれの企業が健全な成長を目指し、生産性の向上など、具体的なアクションをどう展開していくのかが大切になる1年ではないでしょうか。
本日の経済講演では (株)ソディックの松井専務取締役に『ソディックの経営戦略』と題しご講演にただきます。
ソディックは皆様ご存じの通り、数値制御(NC)放電加工機メーカーの先駆者であり、高精度かつ独創的な製品でモノづくりに貢献されています。
また、1976年の創業から間もない時期に、早くも海外の展示会に出展されるなど、常に世界のマーケットを見据えた企業でもあります。本日は、「世の中にないものは自分たちで作る」というソディックの開発精神がどのように培われてきたのかを直接お伺い出来る、大変貴重な機会となっております。
さて、私事で大変恐縮ですが、私、㈱協立製作所の代表取締役社長を退任し、代表取締役会長に就任いたしました事をご報告いたします。
最後になりますが、本日お集まりの皆様のご健勝と、茨城県経済のさらなる発展を祈念して、ご挨拶とさせていただきます。』