東海道五十三次旅日記(9)

東海道五十三次旅日記 

東海道9-①.JPG歩く事40分、別荘が散在する所に入り込み、坂を下りていく途中に視界が広がり、芦ノ湖が見えた。この感激と達成感は言葉にならなかった。住宅地を下りて行き国道に出た。そのまま箱根の関所を見学したが、まだ朝早いせいか店は開いていないし、観光客も疎らだ。食事と休憩をとれるところを探し、1030分食堂に入った。リュックを下ろし、靴を脱いで、座敷に上がった時、箱根八里を無事越えたことの安堵感は第三者には理解しがたいものがある。食事を取りながら、小田原から箱根峠まで2.5km手前であるが、ほぼ予定時間通りに到着したことを振り返った。旧街道の石畳というよりは、大小様々な石を敷いてあるだけで、石に苔がびっしり、足元をしっかり見ていないと、足を捻挫する危険がある。旧街道では誰にも合わなかったが、箱根の国道に出る時、徒歩でのツアー客約30人が旗を持った添乗員に前後を挟まれて、私の前を通り過ぎて行った。高齢者全員がトレッキングの服装で、ストックもリュックに装着していた。私は歩道が狭いので、彼らが通りすぎるのを待った。もっと早く歩いてくれ。

東海道9-②.JPG自分も通り過ぎるあいだ立ち止まっていると、足 が痛くなってしまう。長時間歩くと太ももの前の筋肉の可動域が少ないので、筋肉が硬直する。ようやく通り過ぎ、歩き始めた。間もなく食堂があったので、早い昼食を取ることにした。中に入ると客は誰もいなかったが、座敷があった。座敷に上がって正座をし、大腿筋を伸ばす。他に客が誰もいないので、軽いストレッチをした。ミックスフライ定食(2,000)を注文、ワカサギ、エビ、ヒレカツと野菜の盛り付けを美味しく頂いた。1時間ほど休んで、11時半に定食屋を出発し、箱根峠まで約1kmを上りきると、後は緩い下り坂だが、何ヶ所かきつい下り坂があったので、ひざを痛めないように用心しながら、歩いた。坂を下った後、旧街道では市内に入るまで、すれ違う人はなく、一面の田園風景を見ながら、順調に歩くことが出来た。市内に入り、ビジネスホテルの「ドーミーイン三島」に予定通り1515分に到着した。チェックイン後、大浴場で足を冷やしてからお風呂に入り、足を十分に延ばして、疲れを取ることが出来た。三島駅近くのレストランに入り、海鮮料理を食べた。事前に午後6時に予約してあった整骨院に行き、足裏の治療をしてもらった。この善整骨院は、腰痛の治療で毎週通っている整骨院の先生の友達で、三島で開業しているというので、事前に予約をお願いした。この先生の治療後、足裏はもとより、足全体の痛みが引いていくようだった。鈴木先生に感謝。徒歩20分でホテルに着く。私は自信の無かった3日目をクリアしたので、京都まで到着できると確信した。翌朝の準備をして、午後9時に就寝。

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