令和3年10月6日 経済講演会inつくば

コロナ禍の下、つくば市において経済講演会を開催する運びになった。2年ぶりの事である。以下に主催者の挨拶を記す。

「平素は茨城産業人クラブに対し、多大なるご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

また、本日は2019年以来の つくば市 での開催となりますが、会場にご出席の皆様も、オンラインでご視聴の方々も、経済講演会 in つくば にご参加いただき誠にありがとうございます。主催者を代表し、一言ご挨拶をさせていただきます。

まずは新型コロナウイルス感染症ですが、930日の期限をもって全ての地域の「緊急事態宣言」と「まん延防止等 重点措置」が解除となりました。

コロナ禍で長期化した経済活動への制限を着実に緩和し、景気回復を確かなものとしたいところですが、そのためにも当面の課題は感染の再拡大を押さえる、ということになります。本日も会場参加者を絞り 講演会を開催しておりますが、茨城産業人クラブと致しましても、リバウンド防止に十分注意し、茨城県産業と会員企業の発展のため、全力を投じてまいりますので、改めましてよろしくお願い申し上げます。

我々産業界をとりまく経済環境ですが、日本銀行が今月1日に発表した9月の日銀短観によると、景況感を示す大企業の業況判断指数DIは、6月の前回調査から4ポイント改善し2018年12月以来の高い水準となりました。汎用機械などが堅調を維持したほか、鉄鋼や素材産業で景況感が改善しました。また脱炭素やデジタル関連を中心に企業の設備投資意欲が衰えていないことも要因となっています。一方、自動車の部品調達の遅れによる減産や、中国不動産大手の経営危機など、これまで景気を下支えてきた製造業の輸出環境にも不透明感が表れ先行きに不安を残すことになっています。

さて、本日の最初の講演会では(株)アコーディア・ゴルフ 田代会長に『逆境の中でチャンスをつかむ ~この国にもっとゴルフを~』 と題しご講演いただきます。新型コロナの感染拡大以降、三密を気にせず楽しめるゴルフが注目され、新たにゴルフを始める人も増えていると聞いています。私も60歳の還暦を機に、週末にはゴルフライフを楽しんでいるゴルファーの一人です。ゴルフを通じて歩く事が多くなり健康作りにも役立っていると感じているところです。茨城県は皆様ご存じの通りゴルフ場の非常に多い土地であり、大きな観光資源の一つでありますので、地方創生の観点からも非常に興味深いお話が伺えるものと期待しております。

また、次の講演では独立行政法人 情報処理推進機構 社会基盤センターの今崎様と(株)アイ・コネクト 大久保社長に 『中小製造業のDX』をテーマにご講演いただきます。

企業を取り巻くビジネス環境は、激しい変化の時代を迎えており、クラウドや人工知能、IoTなど大きく進化するデジタル技術をいかに活用するかが、今後の企業経営の大きなテーマとなっています。IT人材の育成、経営ビジョンの明確化など必要なことは多岐にわたりますが、今回の講演が自社のビジネスを見つめ直し次の経営につながる「ヒント」となれば幸いです。

最後になりますが、本日お集まりの皆様のご健勝と、茨城県経済のさらなる発展を祈念して、ご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。」

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