茨城産業人クラブ2023年経済講演会

6月5日(月)水戸京成ホテルにおいて、茨城産業人クラブ・日刊工業新聞社工業新聞社の主催で経済講演会が、91名の参加を得て開催された。主催者挨拶は会長の髙橋と日刊工業新聞社の井水治博社長が行った。

開会挨拶の要約は

「先日、広島市で開催された主要7カ国 首脳会議(G7サミット)が無事閉幕しました。予想もしなかったウクライナのゼレンスキー大統領の電撃訪問が注目された広島サミットですが、G7としては初となる、核軍縮に焦点を当てた「広島ビジョン」が表明されこちらも注目を集めました。核に関しては、一足飛びに「廃絶」というわけにはいかないと思いますが、各国の首脳が原爆の被害を知る機会が持てた、というだけでも非常に良かったのではないかと思います。

またウクライナ問題に関しましては、G7の中で唯一、アジアに位置する日本からロシアを強く非難するとともに、ロシアに対する制裁措置の強化が謳われた事は、この問題は欧州だけの地政学的問題ではない、と示す重要な機会になったのではないでしょうか。国際的な日本の地位が低下しておりますが、これを境に良い方向に動いてくれると期待しています。

さて日本経済ですが、輸出やインバウンド需 要の拡大を促す円安基調の展開やコロナ禍からの回復、好調な企業業績などを背景として「株価の上昇」が続いています。政府が先月25日に公表した「月例経済報告」でも、足元の景気の基調判断を「緩やかに回復している」と、10カ月ぶりの上方修正となりました。

自動車を中心に好調な輸出や、外国人観光客の増加などが景況感を押し上げた格好ですが、一方で、エネルギー価格の高騰や欧米を中心とした世界経済の下振れリスクの高まり、人手不足の深刻化など足下には多くの不安材料を抱えております。

産業界を取り巻く環境は年々厳しさを増しておりますが、今後も事務局と共に茨城産業人クラブをもり立てていきたいと思いますので、皆様方には引き続きご支援の程をよろしくお願い申し上げます。 

さて、本日の講演会ですが、元オックスフォード大学 教授で政府の勉強会の「顧問」を務められております、早稲田大学のスズキ トモ教授に『新しい資本主義』政策と経営 と題し、ご講演いただきます。

スズキ先生の提言される、企業の「付加価値の適正分配を通じていかに人材確保し成長するか」についてじっくりとお伺いする貴重な機会となっておりますので、今回の講演が自社のビジネスを見つめ直すきっかけとなり、強い日本の再生に尽力できる機会になればありがたいと思います。」

 講演会終了後、スズキ トモ先生(英国永住権:大学での正式名がカタカナ表記)も出席され、立食パーティー形式で行われた。久しぶりに対面の懇親会で会員同士の情報交換する姿が随所に見られ1920分に閉会した。

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