山陽道・西国街道旅日記 七日目(P36~37/P89)

七日目 421日 金曜日

272-1.jpg

5時起床。前日、コンビニで買ったおにぎりで朝食を済ませ、出発は7時。今日は仁賀(にか)ダムを通り、目印の賀茂川荘行き、国道2号線と合流して、安芸高木城跡、山陽本線本郷駅、三原城址、三原ステーションホテルまでの約37kmあり、仁賀ダム展望台までは約10kmの道のりだ。

272-2.jpg

街道の情報がない一般道を行くのはつらいものがある。ホテルを出て、安芸津下三永線を右方向に上三永ICまで進み、高架下を通って、県道330号線(上三永竹原線)を右折すると一本道だ。仁賀峠に向けて緩やかない登り坂が続く。


272-3.jpg

出発して1時間を過ぎたころ集落が見えてきた。少し先に進んで行くと竹原市の標識があり、更に歩を進めていくと「仁賀町 上仁賀」の道標が、目に入る。その先に、浄土真宗本願寺派鳥越山延命寺があった。この辺は信仰心の篤い檀家が多いのだろうと思った。檀家がしっかりしていなければ、この立派なお寺を維持することが出来ないだろう

272-4.jpg

この辺りから緩やかな下りになる。上仁賀の集落を通り過ぎ、しばらくすると仁賀ダムのダム湖(芙蓉湖)が見えてきた。仁賀ダムの展望台が最初の目印だ。目的地が見えてくると歩くのが早くなる。仁賀ダム展望台に着いたのは910分だった。歴史的な情報のない道を歩くと、精神的につらいと思ったが、自然豊かな道や集落を歩いていると、住む人の息づかいを感じることが出来、精神的なつらさはなかった。

272-5.jpg
仁賀ダムは、賀茂川水系賀茂川の治水ダムとして建設され、賀茂川治水計画の一環をなすもので、洪水調整、既得取水の安定化、河川環境の保全を目的としていると云う。仁賀ダムを後にし、第二の目印、賀茂川荘に向う。行程は賀茂川沿いに県道330号線を行く。ほぼ平坦な道で足も楽だ。ダムの下に仁賀ダム下広場というのがある。多目的広場で人工芝になっており、グランドゴルフや野球等、様々なスポーツが楽しめるという。
272-6.jpg

また下流にはゲンジボタルが生息していることから「ホタルの里」として整備ていると云う。10分もしないうちに仁賀小学校が見えた。このような山深いところに小学校があることが、にわかに信じられない。規模も大きそうだ。さらに進む。
272-7.jpg


   賀茂川沿いを歩いて行くと、仁賀地域交流センターやコミュニティセンターの梅王館を通り過ぎ、賀茂川荘が見えてきた。



272-8.jpg

10時、予定通りだ。賀茂川荘は県道330号線から山陽道(国道2号線)に合流する分岐点にあったので、目印の場所とした。調べてみると、ここは湯坂温泉郷といい、およそ1350年前の大化の改新の頃、山陽道の宿駅として栄えたと伝えられている。そのまま真っ直ぐ進むと山陽道(国道2号線)に出た。

 山陽道(国道2号線)を右に曲がり、しばらく緩やかな登り坂を行く。1時間位すると「歴史と文化の町 竹原にまたどうぞ」と記された案内板が  

前の記事へ一覧へ戻る次の記事へ

最近のエントリー

カテゴリ

月別に見る

検索


ページ先頭へ