山陽道・西国街道旅日記 八日目(P40~41/P89)

八日目 4月22日 土曜日

 

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5時起床。前日、コンビニで買ったおにぎりで朝食を済ませ、出発は6時。今日の計画は尾道市、防地峠、今津本陣跡、備後赤坂駅まで26kmは、田部井さんと一緒に行き、田部井さんは備後赤坂駅から電車で井原駅に行き、ビジネスホテル歴城荘で合流する。私は大渡橋、神辺駅まで36kmを歩き、ここから電車で井原駅に行きホテルで合流する。

最初の計画では、三原市から36km先の神辺駅近辺の宿泊だが、ホテルがない。そこで旧山陽道から大きく外れるが、神辺駅から電車で、福山市の福山駅に行って宿泊しようと思った。

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福山市は広島県の中でも大きな都市である。しかし2ヶ月前にネットや電話で、ホテル、旅館、民宿のすべてにアクセスしたが、すべて満室だった。あまりに込んでいるので、旅館の人に聞くと、「ももいろクローバーZ」というアイドルのコンサートがあるので、福山市一帯の宿泊施設はどこも満室とのことだった。予約が取れたのは、岡山県井原市の井原駅から徒歩15分の所にあるビジネスホテル歴城荘だけだった。私は旧山陽道を歩いて井原まで50km、正味10時間だが、食事、休憩、見学などを加えると、11.5時間はかかる。行けないことはないが、まだ先があるので、無理のない計画にした。

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事前に田部井さんに理由を話して、井原駅のビジネスホテル歴城荘に、宿泊することを連絡した。田部井さんも同ホテルの予約が取れたことを連絡してきたので、変則の行程に決まった。

 最初の目的地は尾道だ。県道185号線を進み和久原川を渡って、山陽本線糸崎駅を通り、糸崎神社に着いたのは644分だった。糸崎神社は尾道と三原を結ぶ国道2号線沿いにあり、瀬戸内海に面し、長井の浦と呼ばれる風待ちの浦として「万葉集」にも読まれている歴史ある旧県社とのこと。境内にそびえる御神木の大楠(クスノキ)は、樹高30m、胸高さ幹囲13m、樹齢推定500年で、三原市の天然記念物に指定されている。

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                神社を後にして、5分程進むと「六本桜 一里塚跡」の石柱があった。瀬戸内海沿いを進んで、尾道駅に着いたのは8時50分だ。旧道を少しそれて、アーケードが掛かっている「尾道本通り商店街」に向った。朝早いので開いている店は少なかった。

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商店街のアーケードには、大きな垂れ幕「古寺めぐり入り口千光寺公園登山口」が目に入る。千光寺は標高140m、尾道港を一望する大宝山の中腹にあり、弘法大師が開いたと伝えられている。


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「尾道町奉行所 平山角左衛門尚柱」と「奉行所跡」の石柱、「尾道商工会議所創立120周年記念碑」などがあり、この商工会議所の建物は鉄筋コンクリート造りとしては、現存する日本最古のも

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