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茨城県商工労働観光審議会(2)

私の意見は時間切れになって核心まで行かなかった。一番云いたかったのは零細企業が小企業に、小企業が中小企業に、中小企業が中堅企業に這い上がっていくのは並大抵のことでは出来ない。この這い上がるエネルギーを大事にしないといけない。企業経営は人・物・金といわれるが、これは自助努力で乗り越えていくしかない。しかし土地の用途変更等の許認可行政は自分の努力で出来ないこともある。茨城県の産業活性化を図るためにも中小企業の活性化が欠かせない。活性化を阻害している問題を整理し、明確にして議論が出来ればと思っている。

 

茨城空港について私は門外漢だが、あえて言うと審議会の議論の中で茨城空港が出来、韓国のハブ空港を通じて世界とつながったとの意見があったが、私は一刻も早く羽田空港をハブ空港にしていかないと、日本の国力が相対的にアジアの新興国より低下していくと思う。シンガポール・ホーチミン・ジャカルタ・バンコクの空港は24時間で運営されており、いかに使いがってのよい空港にするか知恵を絞っている。そのうち上海の浦東空港も24時間空港のハブ化を画策していると思う。

 

このような観点から茨城空港は再度マーケティングを行い、国内初の24時間空港として羽田と成田の補完を行い、生きていく道を模索しなければならないと思う。

 

産業活性化に話を戻す。GDPを拡大し豊かな茨城県を目指すには①労働者人口の増加②資本投下の増加③生産性の向上の3つが欠かせないと云われている。資本投下については文句なく増加していると思うが、労働人口は少子高齢化により増加せず、減少していく。今は不況で人余りだが将来必ず人手不足になる。製造業の生産性向上は、世界の中でもまだ上位にあるといわれているが、持続的な活動につなげるためには戦略・戦術が不可欠で、戦術を理解できる人材と仕組みが必要である。このことを整理し方向性のベクトルが合えば、具体的な議論につながるのではと期待している。

 

 

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茨城県商工労働観光審議会(1)

 3月4日産業政策課の方が来社され、茨城県商工労働観光審議会委員の委嘱依頼があった。お話を聞くと茨城県商工労働観光審議会条例に基づき、「商工部会」「観光部会」「雇用部会」の3部会を設置し、指針や計画策定など、部会において審議し、私には「商工部会」で「茨城県産業活性化に関する指針」について議論してほしいといわれた。年2~3回の会合があるとのことなので、社業に差し支えない範囲でお引き受けすることにした。 

 

引き受けた大きな理由は、茨城工場に赴任した1974年から36年間、茨城県に 住居を構えて、4人で始まった工場を300人で生産活動できるまでになった。その間様々な行政との問題を乗り越えて、今日がある。この体験を茨城県の産業活性化の役に立つのであればと思い引き受けた。

 

最初の会合は3月25日、水戸市の県庁にある市町村会館201会議室で審議委員 23名が全員集まった。会議は審議委員のほか商工労働部の部課長・担当者が多数参加していた。23人中私を含めて5人が新委員で、2~3(1期2)の方が多く長い方では9期の方も1名いた。最初に司会から開会の宣言があり、商工労働部長が知事の代理で挨拶し、委嘱を受けた委員の紹介、会長・副会長の選任が行われ、経営者協会会長の関さんが議長に選任された。そして諮問、部会設置・部会委員指名が行われ、私は商工部会委員に指名された。

 

次に議題として①「茨城県産業活性化に関する指針」、「第九次茨城県職業能力開発計画」及び「茨城県観光振興基本計画」の策定等について②平成22年度茨城県商工労働部主要施策の概要について担当課長から説明があった。

 

私はこのとき、初めて指針や開発計画・基本計画の資料をいただき説明を受けたので、理解するのに時間が足りなかった。前もって資料を頂き事前に眼を通していればと反省した。と云うのは議題が茨城空港の活性化が主要テーマとして取り上げられ、どうやって茨城県を活性化していくかとの議論になった。3番目に私の意見を求められたが、空港の話をしたほうが良いのか産業活性化を正面から取り上げたほうが良いのか迷ってしまった。空港の活性化について日ごろ思っていることがあったので意見を述べようと思ったが、結局後者の話を始めた。しかし産業活性化の意見を5~6分で要領よく纏めることが出来ず、時間が掛かりすぎるので途中でタイムオーバーになり、デビューは中途半端に終わってしまった。次回の部会は問題を絞って議論できれば良いと思っている。

 

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2010年4月還暦を迎えて

月27()家族で還暦のお祝いを日本料理「丸治」で行った。私の誕生日は昭和25年2月24日であるが、家族の日程が合わないので1ヵ月遅れの誕生会である。日本での還暦のお祝いでは、本人に赤色の頭巾やちゃんちゃんこを贈る慣わしがある。私は赤色の衣服などを着るのは嫌なので、子供たちにそのことを前もって話しておいたら、代わりに朱色のゴルフチョッキとパターをプレゼントしてもらった。大変嬉しかった。あらためてありがとう。

 

なぜ赤色の衣服を贈るのか調べてみたら、かつては魔除けの意味で産着に赤色が使われていたため、再び生まれた時に帰るという意味でこの習慣がある。還暦を機に現役を引退する例が多かったため、満60歳を定年とする職場も多かったが、近年は65歳定年も増えてきている。西洋では60周年を象徴とする風習があり、結婚60周年はダイヤモンド婚式といいダイヤモンドをお祝いに送る習慣があったという。

 

人生を振り返ってみると丈夫に育ててくれた両親に感謝し、結婚してから健康を支えてくれた妻に感謝感謝の気持ちでいっぱいである。60歳が第二のスタートとするならば、新しいことに挑戦したい。それは初めてのフルマラソン(42.195km)への挑戦である。若いときから長距離が苦手だからこその挑戦、テレビでマラソン中継を見ているだけでは飽き足らずいつか走ってみたいと思っていた挑戦、60歳で本当に出来るか不安であるからこその挑戦である。国内でのマラソンはほとんどの大会が制限時間7時間以内であるので、1週間に1回10km程度の練習では自信がない。制限時間がない大会を探して見ると、ホノルルマラソンが一番身近なので、友人と一緒に行くことにした。これから1週間に2~3回少ない距離でも走る回数を増やしながら、膝を痛めないで完走できる体作りをしていきたい。

 

これが60歳の還暦を迎えての決意である。

 

偶然だが、ときわ会機熱作業部会の会議を2月24日に土浦工場で行った。参加約 30人の方々が私の還暦の誕生会を行ってくれた。皆さんありがとうございます。

 

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2010年度入社式

月1日入社式を行った。昨年、不況の中で新入社員採用の是非を議論したが、将来への投資と考えて7名を迎えた。挨拶の概要を述べたい。

 

 「皆さんは当社に入社することによって、社会に出る第一歩を踏み出しました。運命というのは、出合い、すなわち「縁」によってきまります。縁が織りなす結果として運命が決まります。こうして皆さんが入社することによって、当社と皆さんの縁が始まったわけですから、この縁が皆さんにとって良い出会いであることを願っています。

 

我々㈱協立製作所は建設機械を動かす油圧ポンプ、油圧バルブ及びそれらの部品を作っている油圧機器の専門製造会社です。「挑戦と創造」を企業理念にもち、「中小企業から中堅企業へ」そして「競合他社よりも優れた品質・コスト・納期で適格にお客様に対応できる信頼性の高い会社」を目指しています

 

年前の9月、「リーマンショック」からアメリカ発の金融危機が起こり、百年に一度と云われる世界同時不況に突入していきました。当社はこの影響をまともに受けて、昨年大幅な受注の減少から一時帰休を実施したほどです。

しかし昨年の九月にお客様の在庫調整が終了し、受注は順調に回復してきました。今世界は、中国が圧倒的な回復力を示し、インド・インドネシアが中国に続いています。10月以降はアメリカも回復し忙しくなってくるものと予想されます。

仕事は人・物・金で動いています。仕事をしていて、人・物・金のすべてが、揃っていることはありません。どれかが足りません。つまり、仕事とは、「今ある条件を使って、知恵を出し、必要な条件をつくること」ともいえます。条件が不足しているから仕事があるのだ。「あれがないから、この仕事はできない」というより、不足している物をつくるのが仕事と積極的に考える。しかし、自分のまわりは不足している条件だらけということは多い。それでも、小さな第一歩を踏み出すことです。現在が出発点。道のりは遠いが、歩き始めればいつかは着きます。

 

皆さんは無限の可能性を持っています。しかし最初は仕事に慣れず、いろいろ苦労があるでしょう。まずは先輩の中でどん欲に仕事を覚えていって欲しいと思います。希望に満ちた今の気持ちをいつまでも忘れずにいてください。新鮮な心をもってしっかりと将来を見据えて、たゆみなく前進を続けてください。今、ここにいる皆さんが、将来の協立製作所を築いてくれることを心より願います。

 

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アバター(4)

地球上に話を戻そう。 豊かな生態系と90%以上という植物の固有種が生息するニューカレドニアのニッケル鉱山開発に反対する植物学者の苦悩について、筆者は、日経ECOJAPANのコラムに「握りつぶされた科学者の良心」と題して書いた。こちらを一読いただければ、資源開発によって生態系と生物多様性が消滅していくことに関する危機感がお分かりいただけるはずだ。

 劇中のネイティリ(族長の娘)のセリフを注意深く聞いていると随所に現在の地球上に生きる我々にとって大切なことが語られている。

 「森から得たエネルギーは借り物だから、いずれ返さなければいけない」「動物にも魂がある」「生き物との絆を大切に」「スカイ・ピープル(地球人)は頭が空っぽだ」・・・。と以上は谷口氏の記事で述べている。実にこのセリフは非常に印象的である。

私はアメリカの映画が好きで中学生のころから見ているが、ハリウッドが作る映画には同じようなストーリーが歴史物・現代物・SFのカテゴリーでたくさん作られている。もちろん日本映画にも。「アバター」のストーリーが単純とはいえ、地球規模での資源争奪が現実社会で起きている。圧倒的な映像を楽しんで、現実社会を考えるきっかけになればと思う。

日本にも古代から自然から得たものは借り物だから、いずれ返さなければいけないという考えがあると思う。傲慢になってはいけない。「自然の恵みに感謝し、祖先を敬い、親を大切にする」という日本古来の考えをもう一度考えるきっかけになればと思う。

私の会社は建設機械の油圧機器やその部品を製作している。生活を豊かにするインフラ整備を行う重要な分野の一部を担っていると自負しているが、当然資源開発にも使用される。使い方を間違わないよう自然保護と資源開発をバランスよく行い、美しい地球を守って行きたいものである。

 

3/18~3/20の予定で上海協立を訪問した。現地法人の総経理(社長)と食事をしているときに、日本の新聞で「アバター」という映画が中国では暴動を助長するとして上映禁止になったと報じていたが、どうなのですか。と質問したところ上海では「アバター」は大変な人気で入場料が普通40~50元が10倍のプレミアムがついたが、3月に入ってから入場料が下がってきているとのことでした。中国は広い国ですからどの地域と表現してくれないと「見ると聞くでは大違い」になってしまいます。たぶん上映禁止の話は北京ではないかと思う。

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