大洗ゴルフ倶楽部 グランドシニア選手権(70歳~79歳)優勝(2)

    後半

昼食はご飯少なめのカレーライス、大会での勝負飯。

10H 486ヤード パー5 HDCP8

ティーショットは手応え十分のドライバー、フェアウェイの真ん中、二打目は5W、残り70ヤードをSW、狙いより左6mにのせ、バーディーパットを外し、パーで上がった。

11H 335ヤード パー4 HDCP10

ティーショットは3Wで狙いより右に行き、ラフに。二打目135Y8Iで打ったが、10mオーバーした。9Iを使うか迷った結果8Iを選んだ。弱気だった。2パットでパーを取った。ここでトップのTさんがトリプルボギーを打ち、イーブンになり追い付いた。

12H 349ヤード パー4 HDCP14

ティーショットはドライバー、少し左に行ったが、フェアウェイをキープした。二打目はPW、当たりが薄くグリーンに届かず、近くにいかないと見えないくらいラフに沈んでいた。ピンチだ。SWで打ったが近寄らず、2パットのボギー。Tさんはパーで、また一打差つけられてしまった。

13H 388ヤード パー4 HDCP4

ティーショットはドライバーでナイスショット、フェアウェイの真ん中に、二打目は7Wでオン、2パットでパー、Tさんはボギーだったので、イーブンに。終われる方はプレッシャーがあり、追う立場の自分に有利な展開と言い聞かせた。

14H 144ヤード パー3 HDCP18

ティーショットは6Iで、ピン左5mにのせることができた。しかしTさんのショットはピン右側から、フックラインで転がり、なんとホールインワン、ピンに入るのがはっきりと見えた。「素晴らしい」の言葉しか出ない一打だった。この時点でパーを取っても二打差をつけられてしまう。距離は5m、少し上りのカップ一つのスライスラインとよんだ。読みが当たりバーディーを取った。これで一打差を追う立場になった。後で振り返るとここが勝負どころだった。

15H 513ヤード パー5 HDCP2

ティーショットはドライバーで今日一番のショット、フェアウェイ右側をベストポジション。二打目は3Wで左にあるバンカーの10m手前、ほぼ狙い通りの場所に打つことが出来た。残り90ヤードをAWで打ったが、少し当たりが薄い。グリーンにようやく乗った位置、上りのスネークラインだが、ややスライスが強いライン、10m以上の距離があったが、パットは距離感が合い、2パットでパーをキープ出来た。リーダーのTさんは三打目を左手前バンカーに入れ、痛恨のダボを叩き、小生が一打リードした。

16H 188ヤード パー3 HDCP16

強いアゲインストなので、ティーショットは7Wを使いグリーンにのせた。2パットでパーを取った。Tさんはボギー、これで二打差になった。

大洗ゴルフ倶楽部 グランドシニア選手権(70歳~79歳)優勝(1)

912日大洗ゴルフ倶楽部のグランドシニア選手権の一日目が44名の参加者で開催された。一日目の成績は、トップはTさん82Sさん84Mさん85そして髙橋85でした。決勝は920日に行われ、最終組の4人はトップに三打差を追う展開で二日目が始まった。天気は快晴、微風、フロントティー、グリーンの速さ9.2フィートのコンディションである。

1H 402ヤード パー4 HDCP9

左に引っかけラフ、二打目7Iレイアップするもラフ、三打目85ヤードをSWでフルスイングするも届かずグリーン右手前、15ヤードをSW10mオーバー、2パットで痛恨のダボ。反省 三打目をSWAWで迷ってSWした。AWにすれば良かった。

2H 476ヤード パー5 HDCP5

ドライバーで松越えを狙う。若干左にいったが、フェアウェイ真ん中。二打目3Wは左ラフに、三打目は115ヤードをPW大きく右手前にオン。パットの1打目で50cmにつけ、パーを確信したが、少し強かったのかピンに蹴られて痛恨の3パットでボギー。

3H 369ヤード パー4 HDCP13

ティーショットはドライバーで左ラフ。6Iで打ったが、グリーン手前、残り30ヤードをSWで打ったが、短い。2パットでボギー。

4H 133ヤード パー3 HDCP17

強いアゲインスト、9Iで打ったが、当たりが薄くグリーン手前、寄せは20ヤードSWショートし、2パットでボギー

5H 396ヤード パー4 HDCP1

狙いよりやや左に行くも松を越えてラフ、ようやくボールが掴まってきた。残り180ヤードを7Wでグリーン右にオン。8mを寄せて2パットで初めてのパー、このパーは大きかった。

6H 308ヤード パー4 HDCP11

ティーショットはドライバーでナイスショット、丘を越えて左ラフからPWでピンの左5mにつけ、バーディーチャンス、わずかに外してパー。

7H 500ヤード パー5 HDCP3

ティーショットはドライバーしっかり芯をくい狙い通りの右側にナイスショット。二打目7Wで松林越え、三打目はラフから10Iにしようか迷ったが、9Iにした。結果10mオーバー。パットは4mのオーバー、打った瞬間に強いと思ったがあとの祭り。しかし返しのパットを入れてパー、このパーは大きかった。

8H 156ヤード パー3 HDCP15

ティーショットは6Iで手応え十分、最初、6Iでは届かないと思ったが、予想に反して、ピン右側5mのバーディーチャンス、惜しくも外してパー。

9H 375ヤード パー4 HDCP7

ティーショットはドライバーで当たりは良かったが、左セミラフ。6Iで松を越えて右奥にオン。難しい大きく曲がるフックライン、1mに寄せて5連続パー。41でホールアウト。トップのTさんも41でスタートと変わらず、三打差を追う展開に。

令和3年度定時総会開催

                              2021年714

令和3年度の第58回茨城産業人クラブの定時総会が714日に「ホテル・ザ・ウエストヒルズ水戸」にて開催された。会場で56名、オンラインで43名の参加者、委任状を加えると過半数に達した。来賓として茨城県県知事の大井川和彦様、国立大学法人茨城大学学長の太田寛行様をお迎えし、日刊工業新聞社から井水治博社長と幹部5名の出席を得て執り行われた。

私は茨城産業人クラブの第8代目の会長として、冒頭の挨拶を行った。以下下記に記載。

「平素は茨城産業人クラブに対し、多大なる協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

また、本日はコロナ禍にもかかわらず、第58回定時総会・講演会にご臨席を賜り、誠にありがとうございます。主催者を代表し、一言ご挨拶をさせていただきます。

さて、世界的なパンデミックとなった新型コロナウイルス感染症は、拡大から約1年半が経過しましたが、東京都に緊急事態宣言が再発令されるなど、未だ収束時期の見通せない難しい状況が続いております。

茨城産業人クラブでも、昨年度は感染防止の観点から多くの行事が中止となりました。今年度に関しましては、本日もZoom(ズーム)を介して多くの方にご視聴いただいておりますが、オンラインの活用など感染防止に最大限配慮しつつ、茨城県産業と会員企業の発展のため、全力を投じてまいりますので、改めましてよろしくお願い申し上げます。

さて、世界経済は全体としては依然厳しい状況にありますが、新型コロナの早期封じ込めに成功した「中国」では8%を超える高い経済成長率を持続し、ワクチン接種が進み急回復する「アメリカ経済」とともに世界経済の牽引役として存在感を強めています。また国内に目を向けますと、新型コロナの影響が大きい宿泊や飲食などサービス産業が大変厳しい状況にある一方、製造業は海外経済の回復に伴う輸出の増加を背景に、回復の色を強めています。

さて、世の中に目を向けますとDXやAI、IoTなどの新たな技術をもちいた社会・経済活動の再構築を目指した取組みが各所で試みられています。また世界的な環境破壊や人口増加の課題を背景に「サステナビリティ」への関心が急速に高まっております。 

企業においても、コロナ収束後に備え競争力の強化や新たなビジネスモデルの創出に向けた動きが加速しており、我々企業経営者と致しましては、今まで以上に世の中の動きを注視していく必要があります。

総会終了後の講演会では 昨年4月に茨城大学の学長にご就任なさいました、太田 寛行学長にご講演いただきます。コロナ禍の大学運営という難しい状況の中、太田学長には快くご講演をお引き受けいただき感謝申し上げます。企業と大学は「共同研究」のみならず、「人材育成」、「街づくり」、「SDGs」等 連携の期待される事柄は多岐にわたります。ご参加の皆様方には、この講演で次の経営につながる「ヒント」を見つけていただければ幸いです。

それでは本日お集まりの皆様のご健勝と、茨城県経済のさらなる発展を祈念いたしましてご挨拶にかえさせていただきます。ありがとうございました。」

総会は第一号議案、第二号議案、「第三号議案が可決され終了した。終了後、茨城大学学長の太田寛行様から「イバダイ・ビジョン2030:地域が基盤となる持続可能な社会の実現のために」をテーマにご講演をいただき、懇親会は新型コロナウイルス感染防止のため、中止とした。

 今回のブログで記念すべき200号を達成することが出来た。振り返ると第一号は20093月に弊社のホームページに載せ始めた。いろいろな方に読んでいただき、㈱協立製作所の代表者が何を考えて、活動しているか理解していただく一助になれば、幸いです。

令和2年春の叙勲 旭日単光章受章(4)       

コロナ禍で皇居での伝達式が中止になり、2020年(令和2年)717日、関東経済産業局担当次長と担当者が来社され、弊社研修室において賞状と勲章の伝達式を執り行った。

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賞状と勲章の授与式の写真

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賞状と勲章の授与式の写真

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経済産業省2名と幹部社員との集合記念写真

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8月27日に宮殿見学会が実施され、経済産業省本館行動に集合し、バスにて皇居「春秋の間」を見学させていただいた。木造建築の粋を集めた皇居は、外国の宮殿に優るとも劣らないと思った。大きなシャンゼリアで有名な豊明殿の階上から撮影者が、階下に叙勲の受章者が並び、集合写真を撮った。

令和2年春の叙勲 旭日単光章受章(3)

皇居・豊明殿において旭日単光章受章者集合写真

無題1226-1.JPGのサムネール画像

筆者は右から4番目。写真を2階から取るのは、天井のシャンデリアを構図に入れるため

令和2年春の叙勲 旭日単光章受章(2)

令和2年29日付け 日刊工業新聞社記事       無題.JPGのサムネール画像のサムネール画像のサムネール画像

このたびは受章の栄誉を賜り、身に余る光栄であり
感謝に堪えません。社員をはじめ協力会社、取引
会社のご協力ご支援によるものと心より感謝すると
共に厚く御礼申し上げます。弊社は油圧機器の専門
製造会社として経営理念に挑戦と創造を掲げ、お客
様満足度の高い企業を目指して参りました。この
受章を励みに製品作りや人材育成に励み、社会の
良きパートナーとして、地域社会の貢献になお一層
の精進を重ねて参る所存です。           
以上が掲載記事です。



旭日単光章とは                

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旭日章の6種のうち第六等に位置する   勲章。旭日小綬章と共に、各分野における顕著な功績のあった者へ授与される。毎回の受賞者数は旭日双光章に比べると少ない。瑞宝章にも対応する勲等の「瑞宝単光章」がある。                  旭日章の6種のうち第六等に位置する勲章。旭日小綬章と共に、各分野における顕著な功績のあった者へ授与される。毎回の受賞者数は旭日双光章に比べると少ない。瑞宝章にも対応する勲等の「瑞宝単光章」がある旭日章の6のうち第六等に位置する勲章。旭日小綬章と共に、各分野における顕著な功績のあった者へ授与される。毎回の受者数は旭日双光章に比べると少ない。瑞宝章にも対応する勲等の「瑞宝単光章」がある。

令和2年春の叙勲 旭日単光章受章(1)

令和1(2019)86日、総務部より内閣府の方からお電話ですと連絡があった。内閣府に知り合いはいないので、何の要件だろうと思いながら、受話器を取り上げたところ、令和2年の春の叙勲候補者に上がっております。お受けしますか、お受けしませんかとの問いだった。思いもかけないことだったので、一瞬間をおいて、お受けしますと返事をした。46年前に東京都品川区の本社に、入社すると同時に、茨城工場に赴任した。従業員は私を含めて4人で、私は創業者の父から旋盤・フライス盤・直立ボール盤等の作業を教わり、部品加工の作業者として従事した。成功するかも分からないまま、倒産だけはしたくないとの気持ちで、がむしゃらに働いたことが走馬灯のように思い出された。

その後すぐにメールで、経済産業省関東経済産業局の担当者から、令和2年春(予定)の「中堅・中小企業経営者叙勲」の候補として挙がっていることから、 項目の確認をしたい旨の内容だった。受章の意思の確認、過去の褒章叙勲の  有無、他の期間よりの叙勲の候補の有無、創業20年以上・社長歴4年以上、直近の決算の状況(黒字又は赤字)、直近の決算が赤字であった場合、赤字の要因が外部要因であればその理由の記載、候補者が社長就任後業績の状況、任期中の大幅な従業員減少の有無等、「栄転環境の調査・確認の徹底について」の要領書についての質問だった。

功績調書・履歴書・企業概要は容易に作成できたが、売上等推移表の作成が大変だった。社長歴27年間の業績(売上高・経常利益・従業員数)の作成が大変だった。直近の決算が赤字の場合との注釈があったが、過去3年間黒字を確保していたので、作成は容易であった。しかしバブル崩壊直後に社長に就任し、27年分の業績一覧表の作成には大きく時間を割かなければならなかった。特に不況で赤字の要因が外部要因であれば、その理由と従業員減少を記載することである。国内金融危機・リーマンショック・中国需要の経済不透明による長期の不況等を記載した。従業員減少の理由は不況による従業員の自然減を補充しなかったと記載した。提出書類を何度か修正し叙勲担当者の了解を得た後、来年の429日に閣議決定あるので、それまでは口外しないように念を押された。

令和2年(2020)317日、叙勲受章の内定通知をいただき、令和2年春の勲章の内示書に必要項目を記載し、提出した。その際本件内示はあくまでも本人に対するものであり、外部に漏れることのないよう情報の取り扱いには注意くださいとのことだった。しかし新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で政府は416日、特別措置法に基づく緊急事態を受けて、428日経済産業省関東経済局から、令和2年春叙勲について、伝達式・拝謁が中止となったことに伴い、緊急事態宣言解除後に弊局より勲章等を受章者様に伝達すること、叙勲については、明日4月29日に新聞に掲載される予定との連絡をいただいた。その後717日、関東経済産業局担当次長と担当者が来社され、研修室において賞状と勲章の伝達式を執り行った。弊社の幹部も伝達式に加わり、記念写真を撮った。8月27日に宮殿見学会が実施され、経済産業省本館行動に集合し、バスにて皇居「春秋の間」を見学させていただいた。木造建築の粋を集めた皇居は、外国の宮殿に優るとも劣らないと思った。素晴らしかった。

会長就任

令和2(2020)21日付けで、代表取締役会長に就任し、専務取締役の髙橋真人(なおと)が代表取締役社長に就任した。

 私は27年前の43歳の時に創業者である父から「お前が社長をやれ」「経営方針もお前に任せる」と云われ、父は社長を辞任し、会長に就任した。私が引き受けると云ったとき、安堵した表情を浮かべた。その表情を見たとき、社長の重責から解き放たれた顔を今でも覚えている。父は創業から約40年に渡って社長を務め、創業は2名で東京都品川区の地で創業した。社長というよりは研削作業の職人として、お客様から高い評価を受けていた。私が㈲協立製作所に就職したのは大学を卒業した2年後の24歳の時だった。従業員は10名程度になっていた。入社と同時に筑西市(旧協和町)の茨城工場に赴任し、新しい生活が始まった。当時、茨城工場は私が赴任する2年前から現髙橋顧問が先行して一人で旋盤・フライス盤で部品加工を行っていた。私は父から旋盤・フライス盤・直立ボール盤の作業を教わった。私が茨城工場に赴任した時、他に2名の従業員がいて、私と合わせて総勢4名であった。あれから46年、私が70歳になり、後継者にバトンを渡せたことに心より安堵し、後継者に感謝している。

 最初、私の人生設計は60歳で社長退任、65歳で会長を退任すると決めていた。見知らぬ土地に来て、苦労を掛けるであろう妻と残りの人生を穏やかに暮らしたいと思っていた。会社経営に一定の目途が付くまで、家庭の犠牲はやむを得ないと決め、茨城工場4人から事業の拡大に邁進し、今日に至った。会社人生を始める時から、60歳から逆算して5年ごとに目標を立て、企業として成功したいと強い意識を常に持っていた。しかしバブル崩壊、金融危機、リーマンショック、中国経済の不透明による長期の建設機械不況、昨年の台風19号による減産など、幾多の不況の影響で、60歳社長退任が65歳、そして70歳と伸びてきてしまったが、後継者の成長もあり、今が交代の時期と思い会長に就任するに至った。70歳まで社長続けられるとは入社当時考えもしなかった。幸い両親から頑強な身体をいただき、妻は食事で健康な身体を維持してくれた。

 今後は社長が目の届かないところに目を配り、更に良い会社作りに邁進していきたい。会長の心構えとして、全体朝礼や定例会議は参加せず、役員会のみ参加して、新社長を中心に会社運営を行い、必要があれば経営のアドバイスをしていきたい。そして茨城県の筑西の地で企業活動を行ってきたので、茨城県への恩返しつもりで、地域社会に少しでも貢献できればと思う。4月から茨城県の5つの審議会の委員就任の要請があったので、私の経験が役に立てばと思い引き受けた。ブログ「髙橋論」を完成させ、創業への道、茨城への道、上海への道、今後の協立のあるべき姿への道を社長と一緒に描いていきたい。

茨城産業人クラブ 新春経済講演会・賀詞交歓会

本来ならば2月の時点でブログに乗せようと思っていたが、私の会長就任、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う生産の対応に追われて2ヶ月遅くブログに乗せることにした。

 令和224日、茨城産業人クラブ 新春経済講演会・賀詞交歓会が水戸京成ホテルにおいて開催された。茨城県副知事の小野寺俊様、県幹部の方4名、日刊工業新聞社7名、総勢104125名が参加されました。経済講演会の講師として株式会社ソディック専務取締役工作機械事業部事業部長の松井孝様より「ソディックの経営戦略」と題して、成長の歩みを基本に経営方針、経営戦略、そして今後の展開を講演頂いた。その後、小野瀬副知事と日刊工業新聞社の大橋専務の挨拶で賀詞交歓会が和やかな雰囲気で始まった。

以下は茨城産業人クラブの会長挨拶の原稿を載せさせていただきます。

 『茨城産業人クラブ会長の高橋でございます。

まずは皆様、すでに多くの場で新年のご挨拶を済まされたかとは思いますが、改めまして、明けましておめでとうございます。

本日はご多忙の中、令和最初の茨城産業人クラブ賀詞交換会に多数のご臨席を賜り、誠にありがとうございます。

また、日頃から茨城県庁をはじめ、関係機関の皆様には多くの御協力を賜り、改めて厚く御礼申し上げます。

 年頭にあたり、一言ご挨拶を申し上げたいと思います。

 さて、昨年を振り返りますと、政治・経済面では、先行きに対する不透明感や不確実性が高まった1年だったのではないでしょうか。

2017年のトランプ政権発足以降、米国は保護貿易政策を強力に推進してきましたが、中国とは覇権争いも絡み、貿易戦争とも呼ばれる対立をもたらしました。また、香港では多くの若者が自由を求めるデモを行い、英国はブレグジットを巡って混迷が続くなど、世界的に何が起こるか分からない不安定さをもたらしました。

 また、日本では、「平成」から「令和」へ新時代が幕を開け、スポーツではラグビーワールドカップでの日本代表の活躍など、多くの明るい話題がありました。一方、茨城県内でも多くの被害をもたらした台風15号・19号などの自然災害、徴用工問題に端を発する日韓関係の悪化、高齢ドライバーの暴走事故など、多くの課題が顕在化した年でもありました。

 2020年は、いよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。また5G(ファイブ ジー)の本格的な商用サービスが日本でもスタートします。

我が国にとっては輝かしい年である一方、混沌とする中東情勢や中国で発生した新型コロナウイルスによる肺炎は、収束する気配もなく、米中貿易協議は、第1段階の合意により当面のリスクは回避されたかっこうですが、世界を取り巻く状況は依然として不透明なままです。

 いずれにしましても、我々、企業経営者とって、先行きの見極めが難しい環境ですが、それぞれの企業が健全な成長を目指し、生産性の向上など、具体的なアクションをどう展開していくのかが大切になる1年ではないでしょうか。

 本日の経済講演では (株)ソディックの松井専務取締役に『ソディックの経営戦略』と題しご講演にただきます。

ソディックは皆様ご存じの通り、数値制御(NC)放電加工機メーカーの先駆者であり、高精度かつ独創的な製品でモノづくりに貢献されています。

また、1976年の創業から間もない時期に、早くも海外の展示会に出展されるなど、常に世界のマーケットを見据えた企業でもあります。本日は、「世の中にないものは自分たちで作る」というソディックの開発精神がどのように培われてきたのかを直接お伺い出来る、大変貴重な機会となっております。

 さて、私事で大変恐縮ですが、私、㈱協立製作所の代表取締役社長を退任し、代表取締役会長に就任いたしました事をご報告いたします。

最後になりますが、本日お集まりの皆様のご健勝と、茨城県経済のさらなる発展を祈念して、ご挨拶とさせていただきます。』


茨城県経営者協会新年号寄稿

新年あけましたおめでとうございます。  2020年1月1日        

 2020年新年号に寄稿した。茨城県経営者協会の副会長を拝命し8年目になりました。毎年新年号に会長と副会長がそれぞれ前年を顧みて、様々なテーマで寄稿している。

  昨年、建機の世界需要の半分を占めると言われる中国市場は、米中貿易摩擦や景気の減速懸念、個人消費の伸び悩みにも関わらず、油圧ショベルの需要は2018年のピークを越え、更に2019年は過去最高を更新している。しかし日系企業各社合計のシェアは1割強と低下しているが、中国国内企業は6割を大きく超えるシェアを確保している。一方内需は19月期では90年代以降では過去最高だった。10月以降は増税の影響や台風19号の影響でサプライチェーンが寸断され、各社の生産ラインが停止するという事態を招き、11月以降は下方修正され、下期は減産になる。

 台風19号は茨城県をも直撃、5河川12か所で決壊し、大きな被害を与えた。被災された方々にはお見舞いを申し上げるとともに、1日も早い復旧復興を願うばかりである。

我々建設機械の油圧機器を製造する企業にとっては、東日本大震災の被害以上であった。長野県の油圧機器メーカーが水害に遭い、油圧バルブが供給できなくなり、国内の建機メーカー各社は主要生産ラインを停止せざるを得なかった。10月12日に台風19号が上陸し、千曲川が氾濫した。千曲川は全6カ所が氾濫。堤防が70mにわたって決壊し、北部の工業団地の工場に氾濫した泥水が工場に押し寄せた。3週間程たった頃から北部工業団地で各社の復旧を阻む泥に多くの経営者がため息をついたという。冠水した機械は洗って乾かせば、修理可能ではないかという期待があったが、工場の浸水は深さ2mにもおよび、NC旋盤やマシニングセンター等は摺動部の軸受けなど精密部品や制御盤の基盤などに入り込んだ泥をすべて取り除くのは容易ではない。また錆も広がり設備の精度維持に悪影響があるのはいうまでもない。更に問題なのは、事務所にある図面・プログラム・受発注のデータなどの基礎データが、消失し、バックアップ用のサーバーも同じ階にあったので、全データを消失してしまった。応援に行ってもデータがない状態では一から始めないと何もできず、全国の建機メーカーの生産ラインが停止するという前代未聞の事態に及んでしまった。

このメーカーには災害後、各企業から復旧のため数百人規模の応援を受け、泥水の排除、工場の清掃、工作機械の清掃、制御盤内の基盤の乾燥、試運転、更に各ステークホルダーが集まり、国内の油圧機器製造の企業が加工を応援する等、利害を離れてメーカーとサプライヤーの助け合いが動き出した。弊社も及ばずながら応援を続けている。

今回の千曲川の水害で考えなければいけないことは、①社員の安否確認仕組み、②地元自治体のハザードマップの確認、③水害を想定したBCP訓練(地震だけではない、水害の方が工場の復旧には重症)、そして事務所設置の注意点は、データのバックアップ用サーバーを同じ階に置いてはならない。最低、事務所2階に設置し、総務・技術・品証・製造のバックアップ資料を保管する。更に機械プログラム、図面、治工具図面、受発注、オーダー、在庫なども同様に行い、出来ればこれらすべてのデータ保管はクラウド上で行うなど、今後の教訓としたい。

結びに、台風19号で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、心よりお見舞いを申し上げます。


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