㈱共和工機殿の「感謝の夕べ」が地下1階「飛天」で、メーカー・ユーザーの約650人が参加され華々しく開催した。冒頭、岩崎洋三社長が、日頃の感謝の気持ちを込めて、有意義な時間を過ごされると同時に明日開催のJIMTOF2022において、未来に向け世界を動かす最先端技術と素晴らしい出会いをつなぐ場として、新たな発見をしていただけたら幸いですと力強く挨拶された。
ユーザー代表として㈱ヌカベの西田慶太郎社長は㈱共和工機殿が常にユーザーの立場に立ち、提案型の営業を心掛けていると感謝の気持ちを述べた。次にメーカー代表としてオークマ㈱の家城淳社長が日本工作機械工業会会長の稲葉善治氏を差し置いての挨拶はご容赦願いたいと前置きし、工作機械業界の現況と商社である㈱共和工機殿をたゆまぬ努力を称賛さ挨拶とした。懇親会が始まった。
弊社と㈱共和工機殿との付き合いは大隈鉄工所の展示会で、NC旋盤LSNの購入を決めた時から始まった。それから四十数年が経過し、弊社工場の大部分は㈱共和工機殿を通じて工作機械を購入した。私もユーザー代表として舞台に上がり、挨拶したことを鮮明に記憶している。
私は前方中央の円テーブルに席を設けていただいた。このテーブルには岩崎社長、㈱ヌカベの西田社長、マルスン㈱の鈴木社長、㈱富士テクニカ宮津の長谷川社長、㈱木村鋳造所の木村社長、㈱岡本工作機械製作所の石井社長、そしてファナック㈱の稲葉会長の8名が同席した。和やかに情報交換をしながら、近況を交えて話が進んだ。隣のテーブル席にオークマ㈱の家城社長、THKの寺町社長がいた。私と寺町社長が話をする様子を見て、㈱共和工機の岩崎会長が我々の所に来て、私と寺町社長の取り合わせが不思議らしく、その関係性を聞かれたので、前述の話をしたところ、大変興味深く聞いておられた。久しぶりの対面の懇親会で旧知の人ともお会いして、その健在ぶりを喜び合った。㈱共和工機殿とホテル側の万全の感染対策に感謝しながら、締めの挨拶後、早々に部屋に引き上げた。翌日はJIMTOF2022の開幕だ。日頃取引のあるメーカーのブースに行き、情報交換を行った。4年ぶりの開幕で、初日の来場者は例年に比べて大分多いという。オークマ、ツガミ、東京精密と日頃お付き合いのあるブースを訪問した。見本市の成功は間違いないと思った。
2022年7月20日、ホテル・ザ・ウエストホテル水戸において「定時総会・講演会」が行われた。
開会は大井川和彦茨城県知事が来賓を代表してご挨拶をいただいた。製造業を中心とした産・学・官・金の産業人クラブの経営者に、さらなる県内経済界の発展と活性化に向けてご挨拶をいただいた。
次に主催者挨拶として私が開会のあいさつを行った。挨拶は以下の通り。「茨城産業人クラブ会長の高橋でございます。平素は茨城産業人クラブに対し、多大なる協力を賜り、厚く御礼申し上げます。また、本日は第59回定時総会・講演会にご臨席を賜り、誠にありがとうございます。主催者を代表し、一言ご挨拶をさせていただきます。
ワクチン接種の効果などから落ち着きを見せていた新型コロナウイルス感染症ですが、7月現在、急速に感染が拡大し「第7波」に入ったと言われています。岸田首相は14日の会見で「新たな行動制限は現時点では考えていない」と表明していますが、経済活動の回復に向けた取組みと感染拡大防止のバランスをより一層慎重に図ることが求められます。
さて世界経済ですが、コロナ禍からの世界的な回復による需要増はあるものの、ウクライナ情勢の長期化などを背景に物価上昇が続いております。各国は金融引き締めを一段と強化しておりますが、米国の利上げに伴うドル高により、新興国からの資本流出が「既に発生している」との見方もあり、世界経済の先行きに不透明感が強まっております。
また先日おこなわれたG20では、ロシアのウクライナ侵攻を巡る意見対立から(4月の)前回会合に続き、共同声明の採択が見送られました。
先進7カ国(G7)に中国、インドなどを加えた広範な枠組みでインフレや食料危機などの課題に対し対策を取ることが期待されましたが、政策面での成果がほとんど得られず、G20の機能不全が改めて浮き彫りとなったかっこうです。
国内に目を向けますと、資源価格の上昇や上海のロックダウンなどを主因とするサプライチェーンの停滞が生産活動の足かせとなり、製造業で一段と深刻化しています。特に品不足は今や主要な電子部品だけでなく、汎用品にいたるまで調達難を引き起こしており、受注好調な企業も頭を悩ませておられるのでは と推察いたします。
参院選に大勝し「黄金の3年」を手中に収めた岸田政権ですが、新型コロナの再拡大に加え、物価高対策やエネルギーの安定供給など喫緊の課題が山積しております。変化が激しい経済情勢や国際環境を鑑み、民意は政治の安定を選択した形ですが、岸田政権には中長期の視点で経済・安全保障政策を進めていただくことが求められます。
また我々企業においては、DXやAI、IoTなど新たな技術を用いて、競争力の強化や、新たなビジネスモデルの創出に向けた動きを加速化させる必要があります。今まで以上に具体的なアクションをどう展開していくのかが大切になる1年ではないでしょうか。
総会終了後の講演会では茨城県 警察本部の飯利雄彦(いいり・たかひこ)本部長に「技術情報の流出やサイバーアタック」をテーマにご講演いただきます。サイバーリスクに関しては小島プレス工業がマルウエア被害を受け、トヨタの14工場28ラインが止まったという事件がありました。ひとたびサイバー事故が発生すれば、企業の事業継続に甚大な被害や影響がありますので、茨城産業人クラブとしても積極的に取り組んで参りたい課題と考えております。
それでは本日お集まりの皆様のご健勝と、茨城県経済のさらなる発展を祈念するとご挨拶にかえさせていただきます。」
その後、会則により会長が議長を選任され、第一号議案「令和3年度事業報告・収支決算の承認を求める件」、第二号議案「令和4年度事業計画・収支予算の承認を求める件」は賛成多数で承認された。第三号議案「役員の選任を求める件」では新熱工業㈱の大谷直子社長・フォージテックカワベ㈱の河辺真理子社長・㈱諸岡の諸岡正美社長三名が新理事に承認され、役員の退任、役員名の一部変更、役員の役職の一部変更の報告があり、すべての議事が終了した。
次に茨城大学より、副学長・理工学研究科長の増澤徹氏から、「茨城大学博士課程の社会人進学制度のご紹介」と題して、我々経営者が世界に進出するにあたって、博士号を取得し、経営者がドクターの称号を持つことの重要性のお話をいただき、茨城県の活性化のため、茨城大学が協力出来るコースを設立したことの説明を受けた。
続いて講演会が開催され、「技術流出をめぐる情勢とサイバー攻撃の実態」と題して、茨城県警察本部 本部長 飯利雄彦様より、経済安全保障政策とサイバー攻撃の具体的な事例をご講演いただいた。産業人クラブとしては警察本部からの講演は初めてのケースで、激動する世界情勢を視野に入れてのことである。
懇親会は新型コロナ感染防止のため、「着席式」に変更した。冒頭、主催者挨拶で日刊工業新聞社の井水治博社長にご挨拶をいただき、予定通り終了した。
2022年7月20日、ホテル・ザ・ウエストホテル水戸において「定時総会・ 講演会」が行われた。
開会は大井川和彦茨城県知事が来賓を代表してご挨拶をいただいた。製造業を中心とした産・学・官・金の産業人クラブの経営者に、さらなる県内経済界の発展と活性化に向けてご挨拶をいただいた。
次に主催者挨拶として私が開会のあいさつを行った。挨拶は以下の通り。「茨城産業人クラブ会長の高橋でございます。平素は茨城産業人クラブに対し、多大なる協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
また、本日は第59回定時総会・講演会にご臨席を賜り、誠にありがとうございます。主催者を代表し、一言ご挨拶をさせていただきます。
ワクチン接種の効果などから落ち着きを見せていた新型コロナウイルス感染症ですが、7月現在、急速に感染が拡大し「第7波」に入ったと言われています。岸田首相は14日の会見で「新たな行動制限は現時点では考えていない」と表明していますが、経済活動の回復に向けた取組みと感染拡大防止のバランスをより一層慎重に図ることが求められます。
さて世界経済ですが、コロナ禍からの世界的な回復による需要増はあるものの、ウクライナ情勢の長期化などを背景に物価上昇が続いております。各国は金融引き締めを一段と強化しておりますが、米国の利上げに伴うドル高により、新興国からの資本流出が「既に発生している」との見方もあり、世界経済の先行きに不透明感が強まっております。
また先日おこなわれたG20では、ロシアのウクライナ侵攻を巡る意見対立から(4月の)前回会合に続き、共同声明の採択が見送られました。
先進7カ国(G7)に中国、インドなどを加えた広範な枠組みでインフレや食料危機などの課題に対し対策を取ることが期待されましたが、政策面での成果がほとんど得られず、G20の機能不全が改めて浮き彫りとなったかっこうです。
国内に目を向けますと、資源価格の上昇や上海のロックダウンなどを主因とするサプライチェーンの停滞が生産活動の足かせとなり、製造業で一段と深刻化しています。特に品不足は今や主要な電子部品だけでなく、汎用品にいたるまで調達難を引き起こしており、受注好調な企業も頭を悩ませておられるのではと推察いたします。
参院選に大勝し「黄金の3年」を手中に収めた岸田政権ですが、新型コロナの再拡大に加え、物価高対策やエネルギーの安定供給など喫緊の課題が山積しております。変化が激しい経済情勢や国際環境を鑑み、民意は政治の安定を選択した形ですが、岸田政権には中長期の視点で経済・安全保障政策を進めていただくことが求められます。
また我々企業においては、DXやAI、IoTなど新たな技術を用いて、競争力の強化や、新たなビジネスモデルの創出に向けた動きを加速化させる必要があります。今まで以上に具体的なアクションをどう展開していくのかが大切になる1年ではないでしょうか。
総会終了後の講演会では茨城県 警察本部の飯利雄彦(いいり・たかひこ)本部長に「技術情報の流出やサイバーアタック」をテーマにご講演いただきます。サイバーリスクに関しては小島プレス工業がマルウエア被害を受け、トヨタの14工場28ラインが止まったという事件がありました。ひとたびサイバー事故が発生すれば、企業の事業継続に甚大な被害や影響がありますので、茨城産業人クラブとしても積極的に取り組んで参りたい課題と考えております。
それでは本日お集まりの皆様のご健勝と、茨城県経済のさらなる発展を祈念するとご挨拶にかえさせていただきます。」
その後、会則により会長が議長を選任され、第一号議案「令和3年度事業報告・収支決算の承認を求める件」、第二号議案「令和4年度事業計画・収支予算の承認を求める件」は賛成多数で承認された。第三号議案「役員の選任を求める件」では新熱工業㈱の大谷直子社長・フォージテックカワベ㈱の河辺真理子社長・㈱諸岡の諸岡正美社長三名が新理事に承認され、役員の退任、役員名の一部変更、役員の役職の一部変更の報告があり、すべての議事が終了した。
次に茨城大学より、副学長・理工学研究科長の増澤徹氏から、「茨城大学博士課程の社会人進学制度のご紹介」と題して、我々経営者が世界に進出するにあたって、博士号を取得し、経営者がドクターの称号を持つことの重要性のお話をいただき、茨城県の活性化のため、茨城大学が協力出来るコースを設立したことの説明を受けた。
続いて講演会が開催され、「技術流出をめぐる情勢とサイバー攻撃の実態」と題して、茨城県警察本部 本部長 飯利雄彦様より、経済安全保障政策とサイバー攻撃の具体的な事例をご講演いただいた。産業人クラブとしては警察本部からの講演は初めてのケースで、激動する世界情勢を視野に入れてのことである。
懇親会は新型コロナ感染防止のため、「着席式」に変更した。冒頭、主催者挨拶で日刊工業新聞社の井水治博社長にご挨拶をいただき、予定通り終了した。
2022年6月9日、水戸プラザホテルにおいて、「令和4年茨城県経営者協会の定時総会・講演会」が行われた。
開会挨拶は寺門一義会長、来賓を代表して下角茨城労働局長が代表して祝辞を述べた。会則により寺門会長が議長の任につき、第一号議案から第四号議案まで承認可決された。今回の総会では役員の改選期にあたるので、理事は別室に移動して理事会を開催し第一号議案「会長・副会長、専務理事の選定について」、第二号議案「名誉会長、顧問、参与の委嘱について」承認され、寺門会長と小濱副会長の退任と新会長に笹嶋律夫氏(常陽銀行会長)、副会長には家次晃氏(日立埠頭社長) 、若松賢太郎氏(日本製鉄鹿島地区副所長)が就任した。理事会を開催している間、議場では新入会員の紹介が行われた。
休憩後、記念講演ではテーマ「ビジネスモデルをチェンジ、時代とともに変化し成長へ~なくてはならない人となれ、なくてはならぬ企業であれ」と題して、アダストリア代表取締役会長 福田三千男氏に講演頂いた。アダストリアの成長の源は「変化」であり、成長戦略は「マルチブランドプラットフォームの進化」、「自社ESドットエスティ」、「海外事業」、「飲食事業」、「新規事業開発」と喝破しておられた。30分の名刺交換会を行ったのち、交流懇親会は密にしない配慮から、2部屋に分かれ着席式で行われた。私は副会長として乾杯の指名を受けたので、次のように挨拶した。
「只今、ご紹介をいただきました副会長の髙橋です。定期総会・講演会と長時間にわたり、ご参加いただきありがとうございました。おかげさまで、総会を無事終えることができましたこと お礼申し上げます。寺門会長にはコロナ禍の中、さまざまな課題解決のご指導をいただき、ありがとうございました。小濱副会長には18年の長きに渡りご指導いただき、感謝申し上げます。笹島会長・家次副会長・若松副会長 どうぞよろしくお願いいたします。そしてアダストリア代表取締役会長の福田様 ご講演ありがとうございました。」以上の口上を述べて乾杯した。その後、大井川知事が議会のため、遅れて参加した。経営者協会総会成立の祝辞をのべ、茨城県活性化のため、経営者の皆さんにはなお一層頑張って欲しい主旨の挨拶を行った。新型コロナで自粛していたため、久しぶりの懇親会となった。着席式なので、参加者が移動することなく和やかに、懇親会が行われた。
最後に、幡谷副会長の挨拶があり、令和4年度定時総会が無事終了した。
2022年6月2日、マイムビル2F(旧マルイビル)において、「令和4年茨城産業人クラブオンライン講演会」が行われた。茨城産業人クラブの講演会では、会場とオンラインの併用で行われてきたが、全てオンラインで行う講演会は初めての試みである。開催にあたりオンライン配信の技術的なサポートを委託している(株)アプリシエイトが水戸駅前の商業ビル「マイム」に今年開設した、eスポーツの拠点施設、エリア310のスタジオで行われた。冒頭の以下の通り挨拶した。
「茨城産業人クラブ会長の高橋でございます。平素は茨城産業人クラブに対し、多大なるご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。また本日はオンラインでの経済講演会になりますが、多くの方にご視聴いただき誠にありがとうございます。主催者を代表し、一言ご挨拶をさせていただきます。
国内では、新型コロナウイルスの新規感染者数が減少に転じ、少しずつではありますが、コロナ禍が終息の方向に向かっているように感じられます。行動制限の解除などにより、個人消費の持ち直しが期待されるところですが、他方一日の感染者数は未だ多く、感染場所についても学校や幼稚園などの割合が高止まりしておりますので、新型コロナには引き続き最大限の注意が必要な事は変わりありません。
さて、我々産業界をとりまく経営環境ですが、コロナ禍からの世界的な回復で受注は堅調なものの、半導体不足を主因とする供給制約の長期化に加え、ロシアによるウクライナ侵攻がエネルギー価格や原材料価格の高騰に拍車をかけ、足元の経済は依然として厳しい状況が続いています。
また、先月(5月)31日に経済産業省が発表した4月の鉱工業生産指数 速報値は前月比で1.3%の低下となり3カ月ぶりにマイナスに転じました。基調判断も「持ち直しの動きがみられる」から「足踏みをしている」に8カ月ぶりに下方修正となり、これには中国・上海市のロックダウンによる部品供給不足が大きく影響していると見られています。
さて、本日の講演会ですが、講演1では常磐大学総合政策学部経営学科 菅田浩一郎教授に『中小企業の国際化と自立化 日立地域にみる胎動』 をテーマにご講演いただきます。 また、講演2では元 陸上自衛隊 西部方面総監、現 丸紅 顧問の番匠 幸一郎 様に『最近の国際情勢と日本の安全保障』 をテーマにご講演をいただきます。
自立的成長を目指す企業にとって、生産面においても販売面においても、国際化は欠かす事の出来ない重要なピースです。一方、今回のロシアによるウクライナ侵攻は、グローバルに活動する企業は、「国家間の紛争」という政治リスクに対し、どのように備え対処すべきか、という教訓を投げかけました。
今回の講演が自社のビジネスを見つめ直し次の経営につながる「ヒント」となれば幸いです。
最後になりますが、本日ご視聴いただいております皆様のご健勝を祈念すると共に、各社様イノベーションを加速し、環境との共生の中で、更なる発展を目指すことにチャレンジしてくださいますよう、期待しご挨拶とさせていただきます。 」
2022年2月2日、水戸京成ホテルにおいて、「令和4年茨城産業人クラブ新春経済講演会」が模様された。挨拶は以下の通りです。
「茨城産業人クラブ会長の高橋でございます。皆様、新年あけましておめでとうございます。
本日はご多忙の中、またオミクロン株の拡大という難しい状況の中、令和4年 茨城産業人クラブ
新春講演会にご臨席、ならびにオンラインでのご視聴、誠にありがとうございます。
また、関係機関の皆様には日頃よりご支援、ご協力を賜り、改めて厚く御礼申し上げます。
年頭にあたり、一言ご挨拶を申し上げたいと思います。
昨年を振り返りますと、新型コロナウイルス感染症の拡大が長期化し、ワクチン接種が進んだとはいえ、一昨年に続き日々の暮らしや経済活動が大きく制限を受けた一年でした。
東京都では年初からの9ヵ月間のうち、実に8ヵ月弱が緊急事態宣言下という厳しい状況であり、隣接する茨城県でも「まん延防止・緊急事態宣言・その後の経過措置期間」と飲食や宿泊などサービス分野を中心に大変厳しい状況が続きました。
一方、輸出が堅調に推移するなど、日本経済を下支えしていた製造業ですが、半導体を中心に部品や原材料の不足、価格の上昇という問題に直面しました。新興国での感染拡大によるサプライチェーンの目詰まりも相まって、自動車や産業機器、家電など多くの業界が堅調な受注にもかかわらず、製品が製造出来ない・または減産対応を強いられました。皆様の中にも『1つの部材が足りない為、製品が完成しない』といった事態に見舞われた企業があったのではないでしょうか。
私共の会社が属している建設機械業界は、昨年、すべての地域の需要が完全に回復してきました。しかし中国での油圧ショベルの需要は過去最高であるものの、日本勢は中国勢の価格攻勢に苦戦した一年でした。2022年の世界需要は全体として底堅く推移するものの、中国の需要を取り込めない等の問題は残ります。しかし日本勢は、世界の大部分の地域でのインフラ投資や資源価格の上昇による鉱山機械の需要を取り込んでいくと予想されております。
また2021年はサステナビリティー重視の姿勢が明確に打ち出された年でもありました。130を超える国がカーボンニュートラルを宣言する中、グローバルに展開する企業を中心に、民間でも脱炭素に向けた取り組みが急速に広がりました。
大手企業がサプライヤーにSDGsに対応した取り組みを求める動きが広がっていますが、地域の環境に根差し、ともに発展してきた中小企業こそ、持続的な環境の維持に取り組む意義が大きいと考えます。
2022年は世界が脱炭素やDXなど新たな経済社会への進化を加速させる中で、我々企業経営者も自社がポストコロナの新たな経済社会に向けて進化し、自立的な成長を遂げることが出来るのか、「実力」が問われる年となりそうです。
本日の経済講演では日本国際問題研究所
客員研究員の津上俊哉様に「2022年の中国経済、米中・日中関係の行方」と題しご講演をいただきます。
間もなく北京で冬季オリンピックが開幕する中国ですが、ゼロ・コロナ政策や恒大集団に代表される過剰債務問題など、世界が注視する問題についてお伺い出来る、大変貴重な機会となっております。
最後になりますが、本日お集まりの皆様のご健勝と、茨城県経済のさらなる発展を祈念して、ご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。 」
今年の抱負は・・・
大洗ゴルフ倶楽部より2022年の寅年生まれのメンバーに「今年の抱負は・・」と云う表題で依頼を受けた。以下寄稿した内容をブログに載せることにした。
明けましておめでとうございます。
昨年はグランドシニア選手権で優勝しました。二日目の決勝ラウンドでは13番で1打差を追う展開でしたが、15番で追いつき、16番で逆転することが出来ました。明暗を分けたのは14番で5mを沈め、バーディーを取ることが出来たことです。このホールトップのTさんはホールインワンでしたが、2打差のままで済みました。その後15~18番まで1アンダーで回り76でホールアウトしました。
大洗ゴルフ倶楽部との関わりは58歳の時、友人に勧められて入会しました。59歳までは月に一回程度しかゴルフをしていませんでしたが、60歳から週1回、65歳から週2回するようになり、この年にハンデが9になりました。ゴルフライフを楽しみ、リタイヤ後の人生を有意義に過ごすことが出来るのも、大洗ゴルフ倶楽部の戦略性に富んだコースのおかげです。
今年の抱負はグランドシニア選手権2連覇とメンバーの方々と楽しくゴルフをすること、もう一つの抱負は旧中山道を歩いて旅すること(日本橋から540km約14日の旅)です。昨年、4月25日に東海道53次約500kmを一人で歩きました。日本橋を出発し戸塚宿、小田原宿、三島宿、由比宿、岡部宿、掛川宿、舞阪宿、御油宿、知立宿、桑名宿、亀山宿、石部宿、京都の三条大橋を12日半の道のりでした。この旅を思いついたのも大洗ゴルフ倶楽部で歩いてプレーするゴルフ本来のスタイルで足腰が丈夫になったおかげだと思います。
茨城県経営者協会は、昭和22年7月に県内の経営者を中心に組織し、企業経営の安定と労使関係の正常化、勤労者の福祉増進をめざして事業活動を展開し、時代環境の変換とともに活動領域を広め、地域社会に期待させる役割を果たすべく、地域の総合的経済団体としての基盤を固めながら、県内経済界の合意形成に努め、県行政の政策形成に積極的に参画して来た経済団体です。私は副会長就任し、10年目を迎えました。毎年1月の新年号に会長・副会長の挨拶を寄稿するのが恒例になっています。今回は私事の体験談を寄稿しました。
茨城県経営者協会は、昭和22年7月に県内の経営者を中心に組織し、企業経営の安定と労使関係の正常化、勤労者の福祉増進をめざして事業活動を展開し、時代環境の変換とともに活動領域を広め、地域社会に期待させる役割を果たすべく、地域の総合的経済団体としての基盤を固めながら、県内経済界の合意形成に努め、県行政の政策形成に積極的に参画して来た経済団体です。私は副会長就任し、10年目を迎えました。毎年1月の新年号に会長・副会長の挨拶を寄稿するのが恒例になっています。今回は私事の体験談を寄稿しました。
新年あけましておめでとうございます。
昨年、緊急事態宣言下の4月25日から5月7日にかけて、一人で東海道五十三次を歩いて旅してきた。日本橋を朝4時に出発し、銀座1丁目から8丁目を通り、品川宿、神奈川宿、保土ヶ谷宿を経て42km戸塚宿に到着。2日目は藤沢宿、平塚宿、大磯宿を経て小田原宿まで41km、7㎏のリュックを背負い、二日続けて40㎞以上を歩くのは初体験だが、10時間かけて到着した。3日目は小田原宿を5時に出発、箱根の旧街道を5時間かけて登り、三島宿まで36km。4日目は沼津宿、原宿、吉原宿、蒲原宿を経て由比宿まで35kmで体も慣れてきた。5日目は本来なら興津宿、江尻宿、府中宿、丸子宿を経て岡部宿に行くのだが、大雨のため、歩くのを断念し電車とバスを乗り継いだ。6日目は藤枝宿、島田宿、大井川を渡り金谷宿、日坂宿、掛川宿まで36kmだが、途中住宅地に入り、旧道の道が分からなくなり迷子になった。旧街道の絵地図とグーグルナビを使ったが、ナビは進行方向に道が示されないので、自分の位置が分からなくなる。7日目は袋井宿、見附宿、浜松宿を経て舞阪宿まで36km、途中雨に降られ難儀した。8日目は新居宿、白須賀宿、二川宿、吉田宿を経て、街道風情をたたえる国の天然記念物の松並木が残る御油宿まで42km、9日目は赤坂宿、藤川宿、徳川家康の居城があった岡崎宿を経て愛知県の知立宿まで37km。10日目は鳴海宿、宮宿、桑名宿まで43km、江戸時代は宮宿の「七里の渡し」から船で桑名宿まで行くのだが、現在は船がないので、木曽川を渡り中州を横断し、長良川・揖斐川の橋を渡り熱田神宮手前を左に曲がり、桑名宿に行った。11日目は三重県の四日市宿、石薬師宿、庄野宿を経て、亀山宿まで37km。12日目は関宿、坂下宿、水口宿、石部宿まで43km。関宿には江戸時代にタイムスリップした街並みが東西2kmに渡って続いていた。13日目は草津宿、大津宿そしてゴールの京都三条大橋だ。午後から雨の予報なので、4時に出発し正午前に到着。今年は旧中山道540kmへの挑戦だ。
五回上洛したが、京都に出入りする折には、この銅像の姿のように京都御所に向かって拝礼した」と云う。しばし足を止めて、碑文を読み、最後に明治維新を成就した勤王の志士たちは彦九郎を心の鑑と仰いだとの一文が往時の武士の気概を表している。三条大橋から記念写真を撮ろうと通行人を探したが、 非常事態宣言下では通行人は見当たらなかった。河原に降りて、散策を楽しんでいたが、まもなく雨が降り出した。71歳の挑戦は終わった。
東海道五十三次を徒歩でゴールした充実感は言葉に表すことが出来ない。60歳のとき、初めて挑戦したホノルルマラソン(42.195km)でゴールした時の充実感と同じ感覚だ。当初、江戸時代の人に出来て、現代の自分が出来ないことはないと思っていた。た。しかし当時の人は草鞋を履いていたが、私は超距離を歩くシューズ・靴下を使用したので、足の疲労は格段に違う。もし私が草鞋を履いていたら、1日で小田原宿から三島宿まで行けなかった。まして足場の悪い箱根越えを半日で、芦ノ湖まで行くことはできなかっただろう。新幹線の中で旅日記をまとめている時、大井川の橋にさしかかった。わずかな時間で橋を渡った。それもあっという間だ。私は大井川の橋を渡るのに、20分近くかかったことを思えば、現代人と江戸時代の人の時間の流れが、これほど大きく違うことが、物事を考える上でどのような違いが生まれるのだろうと思考した。24歳の時、茨城工場を立ち上げるため、東京から赴任した。従業員は自分も含めて4人が最初の出発だ。毎日、睡眠時間を削って、現場での作業後、トラックを運転してお客様の工場への納品作業、21時過ぎに工場に到着するので、守衛に門を開けてもらい、誰もいない入荷場に部品を置き、帰るのは午前0時。トラックを運転しながら、将来の会社のあり方を夢想していた。その反動で時間に追われない東海道五十三次を歩いて旅することにした。そして71歳の挑戦だ。