3月、中国の驚異的な需要の回復、またインド・インドネシアの需要回復が続き、我社の仕事量が回復に向かって来た頃、私は日本経営教育研究所㈱の石原社長に会うため、千代田区神保町に向かった。主題は「中小企業から中堅企業に脱皮するため構造改革を行う」である。その為には次世代のリーダー育成がキーになると意見が一致した。
日本経営教育研究所㈱に若く優秀な人材がいる。海外工場再建の実績もあり、何よりも次世代リーダー達が同じ年齢の優秀なコンサルタントに接し、一緒に活動していく中で刺激を受け、本音で意見をぶつけあうことが構造改革の原動力になると云う提案を石原社長から受けた。私も同じ考えなのですぐに賛同しお願いすることにした。私は何度かコンサルタントの指導を受けた体験から、今回の30歳代次世代リーダーを中心とした構造改革には若いコンサルタントが良いと思っていた。と言うのは年齢差がありすぎると質問しにくい、本音で言いにくい、怒られる等が予想された。私は「やらされる指示待ち」から「目標に向かって自発的に行動する」次世代リーダーを育成したかった。
早速、石原社長と牧野氏(38歳)が来社し、日程の打合せを行った。4月14日に班長以上の役職者約30名が研修室に集まり、石原社長の「マーケッティングについて」の講演を受講した。お客様視点でお客様から求められる生産活動と言った内容で、この日をキックオフ宣言とした。石原明社長は、勝てるビジネスモデルと売れる仕組みの発想法を学ぶ勉強会『高収益TOP3%倶楽部』を主催し、「成功曲線を描こう」(一世出版)を出版し、他多数の著書がある。
メンバーは10名、20歳代が2名の28歳から39歳で平均年齢35.3歳、次世代リーダーのプロジェクトにふさわしいと思う。7月に2名加わり12名のチームになった。プロジェクト名称はNEXT、意味はNew Evolution X(人数) Tryの頭文字をとってNEXTとし、意訳すると「新しく進化するため無限に挑戦する次世代の12人」とのことでした。NEXTのリーダーは中川製造部長代理(38歳)、サブリーダーは宮坂生産管理課長(36歳)、そのほか書記・広報・作戦委員・調査とメンバーの役割分担を決められた。協立の戦略局の様相を呈してきた。楽しみである。
2008年正月に体重が79.5kgに増えてしまったので、3月から食事と運動を取り入れたダイエットを始めた。体重はベンチマークの3月から一年半で8.5kgの減量に成功した。2009年下期から仕事量の回復と共に体重も右肩上がりになり、2010年3月には3.0㎏増加し71.5㎏になってしまった。4月のかすみがうらマラソン10マイル(16.09㎞)部門に出場するため、一ヶ月前から週3回程度 3~4㎞練習した結果、約70㎏になった。仕事が忙しくなると生活が不規則になり、特に運動が少なくなるとコントロールは難しい。8月現在69.5㎏、BMI24.2、体脂肪率18.9%とバランスの取れた健康な体型になってきた。
BMIとは体格指数(Body Mass Index)の略で、体重(㎏)÷身長(m)×身長(m)で計算することが出来る。BMIが22のときに最も理想的とされ、18.5未満は低体重、18.5~24.9は普通体重、25.0以上は肥満と判定される。
体脂肪率とは体重に対する脂肪の割合のことで、見た目がやせていて体重が適正値でも、体脂肪率が高いと肥満といえる。男性は20%、女性は(15歳以上)では30%を超えると肥満とされる。
食事のコントロールだけでは筋肉も落ちてしまい効果的な減量とはいえない。食事と運動の両面から脂肪を減らさないといけないので、今後は体重68㎏、BMI 23.5、体脂肪率17%を目標に楽しみながら頑張って行きたい。
需要の急激な回復に生産が追いつかず、納期遅れによるムダが発生し、経費の増大を招いてしまい7月の中間決算は損益ほぼトントンの結果になる見込みです。
下期はなんとしても利益を回復させ、リーマンショック後の世界同時不況で傷んだ財務を立て直さなければなりません。幸い10月以降の受注は大幅に増えています。 この機会を捉えて利益を回復させ、痛んだ財務を回復することが今日の重要な課題です。
その為、現在の課題は生産管理システムで仕事が出来るように、在庫間違いを無くす、マイナス在庫を無くす、これらを発生させている根本原因を見つけ、解決していくことです。
そして急激な需要の回復に生産が追いつかず、いろいろなムダがでてしまいましたが、前半で体制を整えてまいりました。ムリ・ムダ・ムラを無くし下期を乗り切って行きたいと思います。
現在の緊急の課題は指定納期に対する遅れです。確度の高い受注情報を入手し、確度の高い生産計画を作成し、製造は清々と流れる生産を行うことです。変更があれば速やかに生産計画を変更し、製造は計画を変更しても影響の少ない体制を取ることです。変更により遅れが発生するときは、速やかにお客様と調整をしていくことです。
我々は需要のU字回復を受けた恵まれた業界にいます。この機会を確実に捉えて業績を確実なものとして、下期に向けて頑張っていきましょう。
6月10日(火)朝8時40分から午後3時15分まで、22チームによって5S・TPM改善発表会を行いました。この発表会も11ステージになりました。継続は力なりの言葉を信じて活動を続けて行きたいと思っています。
午後4時05分から表彰式の開式挨拶を初めとして、前回優秀賞チーム発表・推進副本部長から順位発表と講評を行った後、推進本部長による表彰式を行い、続いて所感を述べ4時55分に閉会した。以下に順位を示します。皆さんおめでとう。
表彰名 分科会名 チーム名 チームリーダー 分科会長名
最優秀賞 個別改善分科会 押忍!!金太郎総本部チーム 海老沢文則リーダー 宮坂K
準優秀賞 品質保全分科会 進めボンバーズチーム 篠崎一郎リーダー 皆川KD
努力賞 個別改善2分科会 SP○○L係チーム 上村富士雄リーダー 増渕SH
努力賞 個別改善1分科会 ブラックストーンチーム 増渕竹次リーダー 宮坂K
最優秀分科会長賞 個別改善1分科会 宮坂課長
準優秀分科会長賞 品質保全分科会 皆川課長代理
宮坂課長は最優秀分科会長賞を第十ステージに続き、2連覇を果たしたので、次回は卒業となりました。入れ替わりで瀬畠課長代理が新しい分科会長に就任しました。
皆で頑張りましょう。
準優勝分科会長賞 皆川課長代理
最優秀賞 海老沢文則リーダー
準優秀賞 篠崎一郎リーダー
管理監督者は作業を指導するときに、「分かったはず」「出来るだろう」「そこまで確認していない」等ないようにお願いしたい。また新人の方は作業手順が不明確なままに作業をしないで、監督者に確認してから作業を進めてください。
例えば、油圧ショベルのコントロールバルブの内径部とスプールのスキマはおよそ 0.004㎜です。そのスキマにバリやゴミといった異物がかみこみますとスプールが動かなくなってしまいます。例えば、油圧ショベルを操作し作業している工事現場が良く見られますが、塀の反対側に人がいた場合、作業中異物がかみこみますとコントロールバルブがロックして、塀を破損してしまいます。運転者がレバーを操作し止めようと思ってもロックしているため止まりません。その結果塀を壊してしまいその破片で人が大怪我をしてしまう可能性があります。
このような品質や加工の観点から私は3つの事を念頭に企業経営を行っています。①組立の3大不良の要素である「異品・欠品・締め忘れ」、「清浄を制するものは油圧を制する」、②工程では「材質間違いは会社を潰す」、「熱処理飛ばしは会社を潰す」、「バリ取りを制するものは油圧を制す」、③品質では「変化点管理を制するものは油圧を制する」、「小径深穴加工を制するものは油圧を制する」などです。
最後に、我々が製造しているバックホーローダーのポンプがリコール対象になりますので、作業手順書に沿って作業を進めて下さい。
「お客様満足の高い品質の製品を作ろう」が我々の品質目標です。皆で頑張りましょう。
オークマ取引先謝恩会
4月6日工作機械メーカーであるオークマ㈱殿のお客様謝恩会が、岐阜の名鉄犬山観光ホテルで開催された。最初に代表取締役社長の花木様が主催者として「昨年、工作機械業界は大変な年でしたが、新興国のインフラ整備による需要が期待できる。景気の底は打った。」と挨拶された。
私は事前に挨拶と乾杯を頼まれていたので、我々の会社の紹介と建設機械業界を牽引している中国の景気動向を手短に話し、次のように挨拶した。「我々製造業はこのような世界経済の中でどのように適応していかなければならないか。200年以上続いている会社は、世界で7,000社あり、その内日本では3,000社あります。世界の工場と云われている中国では9社、インド3社、お隣の韓国0社、技術を積み重ねているドイツでも800社です。更に社歴100年以上で小規模な呉服屋・旅館業などを加えますと、日本には10万社あります。そのうちの4万5千社が製造業です。これが日本の大きな特徴です。
日本には「ものつくり」をずっと続けてきた会社や商店が非常にたくさんあります。リーマンショック後、企業のキズが癒えた後の世界は大きく変わっていると思いますが、我々日本の製造業は世界の中でもまれな特徴、つまり環境の変化に適応できる能力・DNAが脈々と続いていると思います。常に前向き・外向き・上向きな気持ちを持って進んで行きたいと思います。」と挨拶し、乾杯の音頭を取った。
茨城空港について私は門外漢だが、あえて言うと審議会の議論の中で茨城空港が出来、韓国のハブ空港を通じて世界とつながったとの意見があったが、私は一刻も早く羽田空港をハブ空港にしていかないと、日本の国力が相対的にアジアの新興国より低下していくと思う。シンガポール・ホーチミン・ジャカルタ・バンコクの空港は24時間で運営されており、いかに使いがってのよい空港にするか知恵を絞っている。そのうち上海の浦東空港も24時間空港のハブ化を画策していると思う。
このような観点から茨城空港は再度マーケティングを行い、国内初の24時間空港として羽田と成田の補完を行い、生きていく道を模索しなければならないと思う。
産業活性化に話を戻す。GDPを拡大し豊かな茨城県を目指すには①労働者人口の増加②資本投下の増加③生産性の向上の3つが欠かせないと云われている。資本投下については文句なく増加していると思うが、労働人口は少子高齢化により増加せず、減少していく。今は不況で人余りだが将来必ず人手不足になる。製造業の生産性向上は、世界の中でもまだ上位にあるといわれているが、持続的な活動につなげるためには戦略・戦術が不可欠で、戦術を理解できる人材と仕組みが必要である。このことを整理し方向性のベクトルが合えば、具体的な議論につながるのではと期待している。
3月4日産業政策課の方が来社され、茨城県商工労働観光審議会委員の委嘱依頼があった。お話を聞くと茨城県商工労働観光審議会条例に基づき、「商工部会」「観光部会」「雇用部会」の3部会を設置し、指針や計画策定など、部会において審議し、私には「商工部会」で「茨城県産業活性化に関する指針」について議論してほしいといわれた。年2~3回の会合があるとのことなので、社業に差し支えない範囲でお引き受けすることにした。
引き受けた大きな理由は、茨城工場に赴任した1974年から36年間、茨城県に 住居を構えて、4人で始まった工場を300人で生産活動できるまでになった。その間様々な行政との問題を乗り越えて、今日がある。この体験を茨城県の産業活性化の役に立つのであればと思い引き受けた。
最初の会合は3月25日、
次に議題として①「茨城県産業活性化に関する指針」、「第九次茨城県職業能力開発計画」及び「茨城県観光振興基本計画」の策定等について②平成22年度茨城県商工労働部主要施策の概要について担当課長から説明があった。
私はこのとき、初めて指針や開発計画・基本計画の資料をいただき説明を受けたので、理解するのに時間が足りなかった。前もって資料を頂き事前に眼を通していればと反省した。と云うのは議題が茨城空港の活性化が主要テーマとして取り上げられ、どうやって茨城県を活性化していくかとの議論になった。3番目に私の意見を求められたが、空港の話をしたほうが良いのか産業活性化を正面から取り上げたほうが良いのか迷ってしまった。空港の活性化について日ごろ思っていることがあったので意見を述べようと思ったが、結局後者の話を始めた。しかし産業活性化の意見を5~6分で要領よく纏めることが出来ず、時間が掛かりすぎるので途中でタイムオーバーになり、デビューは中途半端に終わってしまった。次回の部会は問題を絞って議論できれば良いと思っている。
3月27日(土)家族で還暦のお祝いを日本料理「丸治」で行った。私の誕生日は昭和25年2月24日であるが、家族の日程が合わないので1ヵ月遅れの誕生会である。日本での還暦のお祝いでは、本人に赤色の頭巾やちゃんちゃんこを贈る慣わしがある。私は赤色の衣服などを着るのは嫌なので、子供たちにそのことを前もって話しておいたら、代わりに朱色のゴルフチョッキとパターをプレゼントしてもらった。大変嬉しかった。あらためてありがとう。
なぜ赤色の衣服を贈るのか調べてみたら、かつては魔除けの意味で産着に赤色が使われていたため、再び生まれた時に帰るという意味でこの習慣がある。還暦を機に現役を引退する例が多かったため、満60歳を定年とする職場も多かったが、近年は65歳定年も増えてきている。西洋では60周年を象徴とする風習があり、結婚60周年はダイヤモンド婚式といいダイヤモンドをお祝いに送る習慣があったという。
人生を振り返ってみると丈夫に育ててくれた両親に感謝し、結婚してから健康を支えてくれた妻に感謝感謝の気持ちでいっぱいである。60歳が第二のスタートとするならば、新しいことに挑戦したい。それは初めてのフルマラソン(42.195km)への挑戦である。若いときから長距離が苦手だからこその挑戦、テレビでマラソン中継を見ているだけでは飽き足らずいつか走ってみたいと思っていた挑戦、60歳で本当に出来るか不安であるからこその挑戦である。国内でのマラソンはほとんどの大会が制限時間7時間以内であるので、1週間に1回10km程度の練習では自信がない。制限時間がない大会を探して見ると、ホノルルマラソンが一番身近なので、友人と一緒に行くことにした。これから1週間に2~3回少ない距離でも走る回数を増やしながら、膝を痛めないで完走できる体作りをしていきたい。
これが60歳の還暦を迎えての決意である。
偶然だが、ときわ会機熱作業部会の会議を2月24日に土浦工場で行った。参加約 30人の方々が私の還暦の誕生会を行ってくれた。皆さんありがとうございます。
3月は最盛期の70%の売上を上げることができました。2010年度は最盛期の 80%程度の受注を見込む事が予想されますので、全力で売上高の確保に結び付けたい。これは中国を中心としたインド・インドネシアなど新興国の景気回復に追うところが多い。アメリカでも少し動きが出てきたが、ヨーロッパは来年の後半になるのではないか。
我々の会社作りのスローガンとして「確度の高い計画を作り、製造は清々と計画通りに進める」があります。確度の高い計画を実現するためには、お客様の受注データに基づき月初めに計画を立て、変更に対しては月半ばに計画を作りなおします。
そして生産管理システムの信頼性を高めるには、在庫・仕掛品の数量がシステム上の数量と現物の数量が一致していることです。その為には現物と伝票を一致させ、必ず現物を移動させるときに入力作業をすることです。これが出来ませんと在庫数が合わないとか在庫がない等の問題が発生します。
各部門はシステムの信頼性を向上させるため基本ルールを守ってください。ルールに合わない事がある場合は上司に報告・相談・連絡してください。上司は生産管理部門に報告して運用のルールを作ってください。システムができれば運用もうまくいくと思わないでください。運用の改善が進まず、システムの信頼性を損ない失敗する事例はたくさんあります。
最後に、工場は最大の営業のツールです。その最低条件は綺麗な工場、床がドライ化された工場です。訪問されたお客様が感動する工場作りを目指しましょう。